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ブックマーク / garth.cocolog-nifty.com (27)

  • 宇宙ヴァンパイアー - 映画評論家緊張日記

    コリン・ウィルスンの『宇宙ヴァンパイアー』が新潮文庫の村上柴田翻訳堂で復刊されて、その解説がアレだという話を聞きこみ、そういう話には目がないのでさっそく買ってきた。巻末に村上春樹×柴田元幸の対談がついているわけだが。 村上 そうだと思う。この小説は、ぼくが割と好きなトビー・フーパー監督で映画化されてるんですよ。 柴田 面白い映画ですか? 村上 これがひどい映画でね(笑)。僕はその昔ホノルルの場末の映画館で見たんだけど、まあ、とんでもない映画で。 柴田 たしかに、「映画では原作の真の精神を生かし切れていない」とわざわざ原書ペーパーバック版の裏表紙に書いてありました(笑)。 村上 作品の雑多性を映画が表しきれなかったんですね。 村上春樹おまえはなにもわかってねえ!てか村上春樹が何もわかってないことはよくわかっていたが、ここまでひどいとは。ちなみにこの前には 柴田 ほかにSFで特に惹かれる作家は

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    samurai_kung_fu
    samurai_kung_fu 2016/08/26
    ブックカフェ6次元に招集が!?
  • 第88回アカデミー賞 - 映画評論家緊張日記

    2/24発売のTV bros. 2/27日号で渡辺麻紀さんと恒例アカデミー賞予想対談をやっています。なのでここでその予想を書いておきます。 ▽作品賞 「マネー・ショート 華麗なる大逆転」 「ブリッジ・オブ・スパイ」 「ブルックリン」 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」 「オデッセイ」 ◎「レヴェナント 蘇えりし者」 「ルーム」 「スポットライト 世紀のスクープ」 ▽監督賞 アダム・マッケイ「マネー・ショート 華麗なる大逆転」 ◎ジョージ・ミラー「マッドマックス 怒りのデス・ロード」 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ「レヴェナント 蘇えりし者」 レニー・アブラハムソン「ルーム」 トム・マッカーシー「スポットライト 世紀のスクープ」 ▽主演男優賞 ブライアン・クランストン「Trumbo」 ◎レオナルド・ディカプリオ「レヴェナント 蘇えりし者」 マイケル・ファスベンダー「スティーブ・ジ

    第88回アカデミー賞 - 映画評論家緊張日記
    samurai_kung_fu
    samurai_kung_fu 2016/02/16
    そろそろデカプにあげて欲しい。
  • PSH RIP - 映画評論家緊張日記

    フィリップ・シーモア・ホフマンが死んでしまった……なんでこんなことが起こるのだろう? フィリップ・シーモア・ホフマンが。ODで。ショックだった。あまりにも。フィリップ・シーモア・ホフマンは素晴らしい俳優だった。オスカーだって取った。でも、だから悲しいということじゃない。いやそりゃあ優れた俳優が死んだら悲しいけど、そんなことでこんなにショックは受けない。フィリップ・シーモア・ホフマンはぼくの友だった。いつだって、そこにいてくれる人だった。フィリップ・シーモア・ホフマンだけはぼくを裏切らない、とずっと思っていて、そして実際一度たりとも裏切られることはなかった。 ぼくの大嫌いなキャメロン・クロウ監督作品『あの頃ペニーレインと』のフィリップ・シーモア・ホフマンは、彼が演じたさまざまな役の中でぼくがいちばん好きだった役である。そのことについて昔〈ぴあ〉に書いた原稿がある。『シー・ユー・ネクスト・サタ

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  • ウォーターズとキューブリック - 映画評論家緊張日記

    ジョン・ウォーターズのエッセイ集『クラックポット』に「恥ずかしい娯しみ」という章がある。おおっぴらには言えないが実は愛している芸術映画について書いた項目だ。で、ファスビンダーとかイングマル・ベルイマンとかロベール・ブレッソンとか当然の面子に混ざって、一だけ聞いたことのない映画が入っていた。 「八月の冷たい風」(一九六一、アレグザンダー・シンガー、日未公開) ぼくの覚えている最初のカルト映画。『八月の冷たい風』は、アメリカ以外ではカルト的な地位にたてまつられていないかもしれない。だが、ぼくの育ったボルチモアでは、それはしょっちゅう上映されていた。名画座で入りの悪い映画が出たりすると、劇場側はそれとばかりに引っぱりだし、再上映するのだ。最近では『ハロルドとモード』が、似たような待遇を受けている。 これを読んだっきり、どんな映画か気にはなっていたんだが、監督もスターも聞いたことないし、そのま

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  • Running Pictures: 伊藤計劃映画時評集 1 - 映画評論家緊張日記

    [メルマガ] ガース柳下氏の有料メルマガ (Hagex-day.info) Jリーグ 第6節 FC東京戦 (鹿島アントラーズ原理主義) ■サッカー映画の祭典「ヨコハマ・フットボール映画祭2011」開催! (Viva La Vida! <ライターCheese の映画やもろもろ>) 「エリックを探して」 (RAY's Favorites) 【誰かが私にキスをした】、ただ一つ特筆すべきは・・・。 (この世界の憂と気紛れ) 「空気人形」@関東/中部/北海道 (映画コンサルタント日記) 映画『空気人形』(お薦め度★★) (erabu) 遠藤賢司 「第二回純音楽祭り」@Club Quatro (音楽) 「しんぼる」 第5位 (映画コンサルタント日記) [cinema]映画芸術フェア@ジュンク堂新宿店 (たまとわ (We don’t need no education))

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  • The League of Extraordinary Gentlemen: Century #3 2009 - 映画評論家緊張日記

    アラン・ムーア/ケヴィン・オニールのLeague of Extraordinary Gentlemenシリーズがついに完結。第三部Centuryは三分冊で、20世紀における「リーグ」たちの冒険をたどる。とはいえ、時代を経るうちにメンバーは一人欠け、二人欠けして、最後まで残ったのはミナ・ハーカーとアラン・クォーターメイン、それにオーランドーの三人のみとなってしまった。前巻1969ではカウンターカルチャー華やかなりしスウィンギング・ロンドンが舞台になったが、時代はついに現代にいたって2009年。 前巻のラスト、ハイド・パークのコンサートで錯乱したミナは精神病院に放り込まれてしまう。彼女を見失い、絶望したアラン・クォーターメインはドラッグに耽溺し、オーランドーは刺激を求めて戦争に出かけてしまう……それから40年が過ぎた。イラク戦争で殺戮機械と化したオーランドーは勲章を手に一人英国に戻ってくる。突

    The League of Extraordinary Gentlemen: Century #3 2009 - 映画評論家緊張日記
  • 前橋ヴィジュアル系(2011) - 映画評論家緊張日記

    監督・原案:大鶴義丹 脚:一雫ライオン 公式サイト 群馬のド田舎で暮らすネギ農家の息子、タクジには秘密があった。幼いころ、姉に化粧をされて両親の前で「大きな栗の木の下で」を歌うという辱めを受けたために人格が歪んでしまったのである。両親が死んだあと、化粧と音楽にとりつかれた彼はヴィジュアル系バンド、プリンシパルのボーカリストになったのだった。ぼくが歌えば、両親はやってくる! 前橋の農協で働く地味なOLまゆこ(八代みなせ)は呪いの歌声に取り憑かれ、誰にも頼まれてもいないのにフランス語でプリンシパルのホームページを作りはじめる。それがまさか元死神のマーティ・フリードマンを召喚することになるとも知らず…… まあそんな感じで「俺たちは前橋をヴィジュアル系で変える!」とかいってがんばる前橋のヴィジュアル系バンドのお話。最近の人たちは自分のことを“ヴィジュアル系”って言うんですね。もともと「ヴィジュア

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    samurai_kung_fu
    samurai_kung_fu 2011/12/04
    それ、ローリーのエピソードじゃなかったかな?
  • ナイト・トーキョー・デイ(2009) - 映画評論家緊張日記

    監督・脚:イザベル・コイシュ 出演:菊地凛子、お塩さん  公式サイト The Map of the sound of Tokyoというタイトルで去年のカンヌ映画祭に出品された菊地凛子主演作。それだけなら良かったんだけど、出演者の中に約一名問題のある人がいたんで、一年以上にわたりお塩づけにされてました。その方の出番をカットとして、ようやく公開にこぎつけた。これ、当時からオレは注目してました。なんでって…? 築地市場で働く凛子は、ある日、録音技師をしている老人(田中泯)とラーメン博物館で出会う。「きみがラーメンをすする音を録らせてもらえないか…ぼくの母がラーメンをすするときの音に似ているんだ」 そんなクールな凛子には、実は裏の顔があった。狙ったターゲットは必殺必中の殺し屋である。だがそのターゲットに出会ったとき… というわけで女体盛り!築地魚市場!ラーメン博物館!イメクラ!と外国人が好きな日

    ナイト・トーキョー・デイ(2009) - 映画評論家緊張日記
    samurai_kung_fu
    samurai_kung_fu 2010/09/11
    文春でおすぎと翠の評が割れた奴。
  • 本日決戦 - 映画評論家緊張日記

    遠足に出かける小学生のように興奮して早起きしてしまった。この昂ぶりはジョホールバル以来。こんな興奮があるから代表サポはやめられない。 昨日会ったドイツ人サポに「日韓国は十分うまいのに、どうも自信なくプレイしているように見える」といきなり質をつかれてしまった。今こそわかるが、足りないのは自信であり、経験である。トルシェにさんざん「日は経験がない」と言われたときには何言ってやがる、と思ったものだが、トルシェの言う「経験」とはまさにこの戦いのことなのだ。オランダと対戦するとき、ドイツと対戦するとき、我々はどこかで負けて当たり前だと思っていないだろうか?ドイツ人サポは言う。「クロアチアでもハンガリーでも、ドイツ気で勝つつもりで向かってくる」もちろんその気にはなんの根拠もない。客観的に見れば根拠なき自信だ。でもその思いがなければ、決して勝つことはできないのだ。 デンマーク戦、引き分けで

    本日決戦 - 映画評論家緊張日記
    samurai_kung_fu
    samurai_kung_fu 2010/06/24
    ええはなし
  • 政治と暴力:三島由紀夫&赤報隊 - 映画評論家緊張日記

    また福島まで行ってきた。先月まで、事件取材だと何度も出かけてきたのに。だが、今回は犯罪ではなくて映画のためだ。いや、ある意味犯罪のようなものか。渡辺文樹の新作である。mixiでのポスター目撃情報だけを頼りにはるばる出かけてきたわけだが、いや、とんでもないものを見せられてしまった。 今回、新作は二、『三島由紀夫』と『赤報隊』が上映されたのだが、これは実は一の話である。『天皇伝説』と『ノモンハン』のように姉妹編というのもなく、まったくひとつの話。どうやら一映画として撮ったのだが、話が長くなりすぎたので分割して二立て上映にしたらしい。上映時間三時間半、堂々たる大作である。しかもモノクロ・スタンダード! 三時間半の白黒映画となればもう超大作である。そう、これはある意味これまでの渡辺文樹映画の集大成とも言える一大歴史絵巻だったのだ! 昭和55年、住友銀行では磯田頭取みずからが中途採用の男の

    政治と暴力:三島由紀夫&赤報隊 - 映画評論家緊張日記
  • 電動のメリークリスマスFinal - 映画評論家緊張日記

    昼は文学フリマへ。ずいぶん大規模なイベントでびっくりした。とみさわ昭仁氏の『人喰い映画祭』他いくつか。を見ていて「『フロム・ヘル』面白かったです」と言われると買わざるを得ない罠にかかっていろいろ買った。飯田和敏氏がkindle同人誌販売するというのでkindle for iphoneでも閲覧できるか?といろいろやってみたのだがどうもうまくいかず。DiskAIDかiFunBoxがあればいけたんじゃないかと思うんだが…あと、two minutes warning氏のnamesが異常なクオリティの高さ。参加者が女性ばかりだというところもポイント高い。ぼくが着いたときにはすでに完売状態だったらしい映画同人誌Bootlegも運良く譲ってもらうことができた。これには古澤健監督による自主製作映画がおまけについていたのだが、その中身は……あえて触れまい。 夜は池袋のLive Inn Rosaで電動のメ

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    samurai_kung_fu 2009/12/07
    ありがとうございます!古澤さんのは『自分用』といったふうで・・・
  • 麻瘋女 (1939) - 映画評論家緊張日記

    監督・脚:馬徐維邦 TIFFアジアの風 にて 『深夜の歌声』の怪奇映画監督馬徐維邦の旧作。英語タイトルはLeper Girl。そう、麻瘋というのはあの病気のことなのだ。すでにこの時点で翻訳不能なのだが、かつて中国では麻瘋病は他人に感染させると治ると言われていたらしい。したがって物語はさらにヤバイ方向に…… 清代、尾羽打ち枯らした若者が放吟しながら歩いていたところ、奇特な人物からさる富農の婿にと見込まれる。相手は才色兼備の娘だというので降ってわいた幸運に喜んでいると、新婚初夜、娘は思わぬ告白をする。実は娘の住む村は麻瘋を風土病としてもつ土地で、若い娘はみな麻瘋を病んでいる。そこでそのことを知らぬ者、財産目当ての浅はかな男を婿にとって、麻瘋を感染させたのち、当に結婚したい相手と再婚する風習があるのだ。だが、生真面目な娘は自分のために何も知らない相手を殺すのも嫌だし、二夫にまみえるのも嫌だっ

    麻瘋女 (1939) - 映画評論家緊張日記
  • RiP! リミックス宣言 (2008) - 映画評論家緊張日記

    監督:ブレット・ゲイラー 公式サイト (承前) 山形ではコンペ中心に何映画を見た。グランプリを受賞したカナダの『包囲--デモクラシーとネオリベラリズムの罠』はハイエクあたりからはじまってネオリベラリズム思想がいかに世界に浸透し、世界銀行、IMF、WTOの三つのしもべを使っていかに貧困と格差のグローバリズム社会を作っているかを論じる山形浩生が見たら口角泡を飛ばして罵倒しそうな映画だった(もちろんシンクタンクも悪の枢軸の一員なので無問題)。あるいは『アムステルダム(新)国立美術館』では ,アムステルダム国立美術館の改装計画が「通路を守れ!」をスローガンに掲げる自転車乗り団体(オランダではサイクリストは最強のロビイストなのである)の抗議のせいでいつ終わるともしれない仕様変更地獄に陥ってしまう。あるいは特別招待作品の『こつなぎ--山を巡る百年の物語』では山の入会権をめぐる争いが描かれる。そして

    RiP! リミックス宣言 (2008) - 映画評論家緊張日記
    samurai_kung_fu
    samurai_kung_fu 2009/10/15
    ※欄に金子修介
  • モフセン・マフマルバフ「“明日”では遅すぎる」 - 映画評論家緊張日記

    Makhmalbaf Film Houseよりyoutubeに掲載された2009年6月16日、EU議会にてのアピール(英語スピーチは『ペルセポリス』のマルジャン・サトラピ) みなさん、6月12日の夜、選挙管理委員会からムサビの元へ過半数を制したので勝利演説の準備をするよう電話がありました。その後、ムサビ候補がスピーチを執筆し、彼の勝利を祝う友人たちが集まってきたとき、革命防衛隊の幹部が事務所を襲い、民主革命を押しつぶすクーデターを起こしました。その後まもなく、国営テレビがアフマディネジャドの勝利を宣言し、四人以上の人間が集まる集会を禁止すると発表しました。 昨日、自分の票を盗まれた人々は、当局の禁止令に逆らって、数百万人ものデモをおこないました。多くの死者と負傷者、逮捕者が出ました。私たちは国際社会に、アフマディネジャドの大統領当選を認めないように訴えます。イラン人民は国際社会に待ってほし

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  • 映画芸術フェア@ジュンク堂新宿店 - 映画評論家緊張日記

    ジュンク堂池袋店ではじまった映画芸術+nobodyのフェアだが、場所が変わって今度はジュンク堂新宿店。色紙も運ばれてきた。 おや? なんか一枚色紙に書かれている文字が変わっているような? こういうのなんていうんだっけ? キジも鳴かずば撃たれまい、だっけ? まあトラックバックも送ってこないようなものは無視しようと思っていたのだが、コメント欄でも書かれているので、一応返答しておく。第二次惑星開発委員会NEWSでは 「オレの中にある悪意はルサンチマンという言葉で表現されるものとはちょっと違うと思うな。」 …そうかなぁ? ------------------------------------- 6/2(水) わかったよ、オレは。要するに正義は向こう(行定&柴咲)にあるんだ。あいつらが世間というものであり、あいつらが正しいのが世の中というものなんだ。そして『世界の中心で、愛を叫ぶ』連中を見た瞬間に

    映画芸術フェア@ジュンク堂新宿店 - 映画評論家緊張日記
    samurai_kung_fu
    samurai_kung_fu 2009/06/11
    中原昌也カッコ良いなぁ。
  • ルサンチマン中年:映画評論家緊張日記

    ジュンク堂池袋店でnobodyと映芸の共同ブックフェアをやっているのだが、宇野常寛に色紙でディスられてるって風の噂に聞いたもんで覗いてきた。 宇野氏の色紙には 「秘■のルサンチマン中年を皆■せ!」 と書いてある(■は元の色紙で潰してあったので、人が伏せ字にしたものと思われる)。「ルサンチマン中年」ってなんのことだ? なんにせよ、宇野氏はこれが〈映画芸術〉との共同企画だということを忘れてるんじゃないか? 誰がどう見たって映画界でいちばん「ルサンチマン中年」な人がすぐ上にいるんだが。 もっと笑ったのは中原昌也の色紙が一緒に並んでいることである。 で、何を言っているのかちっともわからなかったんだが、近所の屋でPLANETSの六号を立ち読みしてやっと色紙の意味がわかった。中に「PLANETS Selection Special 惑星開発会議」という座談会があり、森直人、前田智也、福田彩乃、宇野

    ルサンチマン中年:映画評論家緊張日記
  • ナ・ホンジン・インタビュー - 映画評論家緊張日記

    韓国映画『チェイサー』の監督ナ・ホンジンが来日したので取材に。『チェイサー』は2004年ごろ韓国でデリヘル嬢や富豪を20人以上殺害した連続殺人鬼柳永哲事件をモチーフにしているので、これはもう当然オレたちの出番だろう!と洋泉社の田野辺くんらとでかけたわけである。クロックワークス社は現代アートのギャラリーみたいなところだった。 ナ・ホンジン自身はあまり表情の変わらない人で、こちらの質問に対して淡々と答えていく感じなので、質問しながら(あー盛り上がらないな~今回のインタビュー失敗だったな~)などと考えていたのだが、途中、田野辺くんが発した質問(柳永哲の人肉疑惑について)を期に空気が一変。インタビュー終了後には「おまえらすげえぜ! 一緒に写真撮ろう!」と監督の方から記念撮影を頼まれてしまった。田野辺くんの和ませ力は最強。 インタビューは「映画秘宝」と4月発売のMurder Watcher次号に掲

    ナ・ホンジン・インタビュー - 映画評論家緊張日記
    samurai_kung_fu
    samurai_kung_fu 2009/02/27
    田野辺さん・・・髪型がジョーカー?
  • 闘う時評 - 映画評論家緊張日記

    ブクマコメントでも指摘されてるんだけど、昨日の飲み会で『週刊新潮』のコラムで福田和也が『旭山動物園』を絶賛していると聞き、思わず買ってきてしまった。 いや、福田和也が政治で人を褒めることはあるのわかってるんだけど、津川雅彦を「現役最高」とまで書いて、どういう政治的利得があるというんだ!? しかもルビッチやヒッチコックを引き合いに出してまで! ちなみに福田は「どんな監督だって、ルビッチであれ、ワイルダーであれ、ヒッチコックであれ、なかなかデビューから三作連続して傑作を世に問えるものでありません」とか書いてるわけだが、あんた、ルビッチの監督第三作って見てるの? たぶん1915年の短編一巻ものだと思われるわけですが(もちろん、ぼくは観ていません)。 「マキノ作品は、ファーストシーンが凝っていますが、今回も意表をつかれました。チリトリに死んだカブト虫を寄せていって、生きている一匹を押し入れに投げ入

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  • 映画芸術ベスト&ワースト10 - 映画評論家緊張日記

    映画芸術」#426 ベストテン&ワーストテン発表号が出ていた。立ち読みだけのつもりだったけど、あまりに酷いんで思わず買ってしまった。これは当に酷い。衷心より申しげるが、一刻も早くこの雑誌は廃刊されるべきだ。これ以上、荒井晴彦は恥をさらすべきではない。「映画芸術」という素晴らしい雑誌の末路がこんなものになってしまったというのは、当に残念なことである。 荒井晴彦が嫉妬と僻み根性だけでできあがった人間なのはみなさんご存じだろうが、今年ほどそれがあからさまだったことはないのではないか。荒井晴彦はただ自分の嫉妬心を満足させるために映芸ベスト10を利用している。 では、今年のベスト10を見ていこう。映芸ベスト10がベスト点からワースト点を引く特異な採点方法を採用しているのはご存じだろう。今年のベスト5はこうなっている。 1 「ノン子36歳(家事手伝い)」 84 2 「実録・連合赤軍」 83 (1

    映画芸術ベスト&ワースト10 - 映画評論家緊張日記
    samurai_kung_fu
    samurai_kung_fu 2009/02/03
    映芸に書いている人や周辺関係者はこれをどう読むのかが気になる。
  • TIFF supported by TOYOTA - 映画評論家緊張日記

    東京国際映画祭にキム・ギヨンを見に行った。上映10分前になると場内の明かりが落ち、CMが始まる。次もCM…もう一…またCM…いったい何CMかかるんだ!? 心底あきれたんでリストアップしてみた。 競輪、SANKYO(パチンコ)、森ビル、東急、ANA、FANCL、Panasonic VIERA、大和証券、FUJISOFT、木下工務店、コカコーラ、TOYOTA Netz 以上12映画祭公式上映の前にこれだけCMが! こんな映画祭、世界のどこにもないよ! どれもこれも恥を知らない企業というよりないが、中でもどうしようもないと思ったのはタイトルにまで「supported by TOYOTA」と打たせてるくせにまだCMをかけるトヨタ!それに社長が出てきて町作りがどーとか噴飯もののセリフを言う森ビル! こんなことしないと映画祭できないんだったらやめちゃえよ、もう… だがそんな中でも映画はすばらし

    TIFF supported by TOYOTA - 映画評論家緊張日記
    samurai_kung_fu
    samurai_kung_fu 2008/10/21
    休日、キチンとした劇場で、腰据えてみたいよ。