タレントのタモリの言葉である。某新聞のテレビ番組の紹介欄で見つけた。タモリと一緒に司会を担当することになった社会人になって間もない若手アナウンサーが、挨拶に行ったときにタモリからこの言葉をもらったという。 反省もせず、向上心もいらないとは、なんたることか。 ふつうなら、そう思うだろう。 人生の大先輩であれば、社会に出たばかりの未熟な若者には、なおさら反省も向上心も大事だと教え説くはずである。 ところが、タモリはそうは言わない。 反省などしなくていい、向上心ももたなくていい、と。 そう言われた若いアナウンサーは、当然、戸惑った。 けれど、大先輩がそう言うのだから、きっと大きな意味があるにちがいないと、その真意を汲み取れる日を心待ちにしているという。 ちょっと前に紹介した。 「この世の中には、すぐにわかるものと、すぐにはわからないものがある」と。 森下典子さんの言葉だった。 本来なら、本欄で取