最終組み立て工程のある三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場(愛知県豊山町)で18日、機体が初めて公開された国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)。設計変更などによる3回の開発遅延を経て、飛行試験用初号機がようやく完成した。関係者に披露された鶴のような流線型の機体は、最新の航空力学がもたらしたという。【高橋昌紀/デジタル報道センター】 【写真特集】MRJ完成機体を公開 半世紀ぶり国産旅客機 航空機をけん引するトーイングカーの先導で、式典会場の格納庫にMRJ初号機はゆっくりと入ってきた。白色の細身の機体側面には赤、黒、金色の筋。三菱重工の関係者らが「歌舞伎のくま取り」と呼び習わしているイメージカラーだ。空気抵抗を減少させる翼端の「ウイングレット」に向かい、きゅっとせり上がった主翼。「きれいだよ、絶対、きれいだよ。ノーズから、コックピットに入るラインがいい