今回は、宮口幸治さんの著書『どうしても頑張れない人たち』を参考にしています。宮口さんは立命館大学の教授であり、精神科病院や医療少年院に勤務された経験があります。 本書には、頑張れない人たちはどう感じているのか、支援者がどのように関わっていったら良いのかなどについて紹介されています。この本は、子どもに向けてだけではなく、後輩がいたり何かを教える立場にある人が読んでも、ヒントを得られるものになっていると思います。 今回は、頑張れない人たちが頑張れない一因について触れていきます。 認知機能の低さが頑張れない一因となる 認知機能の認知とは、 心理学的には知覚・判断・想像・推論・決定・記憶・言語理解といったさまざまな要素が含まれます。人の話を見たり聞いたり、その情報から判断したり、想像・推察をしたり、それらの考えを基に、物事を判断したり。これらの力が弱いとどうなるのでしょうか。 例えば勉強に関して、