オーストラリア、グリフィス大学のハワード・ワイズマンが提唱する最新理論によると、我々のものとまったく同じ時空の中にいくつもの宇宙が存在し、量子レベルで干渉し合っているのだという。そう、パラレルワールドだ。 我々のような単なる素人には、量子論は非常に複雑な概念である。そこでは物質は我々が普段親しんでいる宇宙の法則に従った振る舞いをしないのだ。 これまでも量子論からひも解くパラレルワールドに関する研究は数々進められていたが、今回『フィジカルレビューX』で発表された論文では、1950年代に登場した有名な”多世界”アプローチに替わる”多相互作用世界(Many Interacting Worlds)”理論が提唱されている。