東京電力の西沢俊夫社長が25日、就任後初めて茨城県庁を訪れ、橋本知事らに福島第一原発事故について「多大な迷惑と不安をお掛けし、心からおわびしたい」と謝罪した。 損害賠償の支払い基準となる5日の中間指針決定後、西沢社長が被災県を訪問するのは初めて。出席者からは、本格的な賠償手続き開始を前に対応の遅さを厳しく批判するとともに、迅速な支払いを求める声が上がった。 橋本知事のほか、田山東湖・県議会議長、豊田稔・北茨城市長、JA県中央会の加倉井豊邦会長ら各団体の代表者が出席。原発事故の収束、事故に関する情報開示、健康被害防止、損害賠償など6項目の申し入れ書を西沢社長に手渡した。 西沢社長は損害賠償の支払いについて、政府の原子力損害賠償紛争審査会がまとめた中間指針に基づき9月から請求を受け付け、10月から支払いを開始すると説明。「早急に支払いを進めるため、6000~8000人の人員を確保し、しっかりと