環境省によると、鹿児島・奄美大島で外来種のマングースの捕獲数がゼロになったそうだ。ゼロだったのは2020年4~12月の期間。最後に捕獲されたのは18年4月だという。駆除活動により島全域で根絶した可能性が高くなっているとしている(読売新聞、朝日新聞)。 環境省は2021年度からは根絶を確認する計画に移行するとしている。奄美大島のマングースは、ハブ対策として持ち込まれたものの急速に分布を拡大。その結果、島の生態系に影響を与えていたとされる。
環境省によると、鹿児島・奄美大島で外来種のマングースの捕獲数がゼロになったそうだ。ゼロだったのは2020年4~12月の期間。最後に捕獲されたのは18年4月だという。駆除活動により島全域で根絶した可能性が高くなっているとしている(読売新聞、朝日新聞)。 環境省は2021年度からは根絶を確認する計画に移行するとしている。奄美大島のマングースは、ハブ対策として持ち込まれたものの急速に分布を拡大。その結果、島の生態系に影響を与えていたとされる。
重度のアトピー性皮膚炎向けに、かゆみを押さえる効果のある新薬が出てきそうだ。京都大学などの研究チームが、臨床試験を行ったところ、かゆみの改善と安全性が確認されたそうだ。 この新薬は「ネモリズマブ」という名称で、中外製薬が製造を手がけている。京都大などの治験ではネモリズマブの投与後は平均で42.8%の改善が見られたそうだ。薬事承認を申請し実用化を目指していくとのこと(中外製薬、ハフポスト、産経)。
産業革命以降、米国人の体温が下がり続けているという研究成果をスタンフォード大学の研究グループが発表した(論文、 スタンフォード大学のニュース記事、 SlashGearの記事)。 米国では37℃(98.6℉)が平熱とされているが、これは1851年にカール・ラインホルト・アウグスト・ヴンダーリヒがドイツ・ライプチヒで25,000人の患者を検温した100万件以上の腋窩体温データに基づいて確立したものだ。しかし、ビッグデータを利用した最近の研究では舌下体温の中央値が36.6℃となるなど、平熱37℃は高すぎると考えられている。このような差異が生じた理由として、検温方法や体温計の品質の違い、感染症の減少による慢性的な炎症の減少などが挙げられていた。 今回の研究は1862年~1930年および1971年~1975年、2007年~2017年に実施された3つのコホート研究データを分析したものだ。被験者の年齢と
京都大学防災研究所が、京都アニメーション第1スタジオで発生した放火殺傷事件の分析結果速報を公開した。 現地の焼損状況から、火災性状の一端と、出火から30秒間の火災初期を推定したもの。事件現場の建物は内部に螺旋階段と内階段があることはすでに報じられているが、分析結果では放火現場は1階螺旋階段の西側と推定されている。 建物の焼損状況からは、放火によって1階で発生した火炎が直接2階や3階に延焼したわけではなく、発生した高温の気体が2階や3階に流れ込み、それによって可燃物が温められ着火した可能性が高いという。 また、出火から30秒後までのシミュレーションを行ったところ、出火から5秒後には1階部分に514.3℃の煙が広がり、15秒後時点で2階部分に89.9℃、3階部分には125.7℃の煙が広がる状況だったという。そして30秒後には3階および屋上出口部分がほぼ高温の煙に包まれる状態になっていたと推測さ
産総研は12日、ナノチューブ実用化研究センターが開発した、衣類のように柔らかく、伸縮、曲げ、ねじり、圧縮、衝撃といったさまざまな負荷をかけても壊れないトランジスタを発表した(プレスリリース、 論文アブストラクト)。 ニュースリリースによれば、 このトランジスタは、金属や酸化物のような硬い材料を一切使用せず、単層カーボンナノチューブ(単層CNT)、ゴム、ゲルといった柔らかい炭素系材料だけで構成されるため、負荷をかけると全ての部材が一体化して変形する。
slashdotで筑波大の研究が取り上げられている(ネタ系コメントがほとんどだが)。研究の内容は端的に言えば若返りの秘密だ。 人間の老化は「細胞を初期化することで、老化をリセットできるのではないか」という仮説で、ねとらぼや財形新聞の記事によると、これまで、老化現象の原因の1つとして「老化ミトコンドリア原因説」というものが唱えられてきた。「老化ミトコンドリア原因説」とは、ミトコンドリアDNA(=mtDNA)の突然変異が老化に関与しているという説。しかし今回、若年グループ(胎児から12歳まで)と老年グループ(80歳から97歳)の繊維芽細胞からmtDNAの突然変異の蓄積率を比較したところ、老年グループでは呼吸欠損が生じているものの、両グループの繊維芽細胞間に突然変異の蓄積率に有意な差は認められないという結果が得られたという。 また、呼吸欠損が生じた繊維芽細胞をいったんiPS細胞にして初期化し、再
男性における避妊法といえばコンドームもしくは男性不妊手術(パイプカット)しかなく、基本的にはコンドーム一択であった。しかし、最近では新たな男性用避妊法の開発が進んでいるという(WIRED、Slashdot)。 まず1つが、精液を不完全な状態にするという「H2-ガメンダゾール」だ。通常精子は精巣の中で頭部と尾部を形成するが、H2-ガメンダゾールはこれを阻止するとのこと。不完全な精子はそのまま睾丸にまた吸収され、精液の中に精子が含まれなくなるという。ただし現段階では精液にH2-ガメンダゾールが残留するかどうか分かっておらず、女性の体内に入った際の影響を調査している段階だそうだ。 もう1つはブロモドメイン阻害薬「JQ1」だ。JQ1は遺伝子の発現を制御する物質であり、たとえばがん細胞に「がん細胞になることを忘れさせる」ことができるため、抗がん剤して近年期待されている。JQ1を研究していたハーバード
ガラスはその分子が液体のように不規則に結合しているため、「ガラスは液体である」と言われることがある。このガラスの分子構造を京都大学の山本量一教授らのチームがコンピュータシミュレーションと情報理論とを組み合わせて解析したところ、ガラス状態の物質内では固体的領域と液体的領域が混在し、低温・高密度になるほど固体的領域が増え、かつその領域では分子がある特定の幾何学的構造に組織化されていることを発見したそうだ(京都大学の発表、財形新聞、Nature Communications掲載論文)。
人間の思考力や注意力を低下させるウイルスが発見されたそうだ(International Business Times、Slashdot)。 このウイルスはクロレラ株に感染増殖することが知られている「ATCV-1」。クロロウイルスとも呼ばれており、今までは人間に感染しないと考えられていたが、咽頭細菌の研究を行っていた際に健康な人の喉からこのウイルスのDNAが偶然に発見されたとのこと。 研究では92人の健康な被験者を調査し、その44%の人の喉に「ATCV-1」が確認されたという。そして被験者らに脳の正確性および視覚処理のスピードを調べるテストを行ったところ、ATCV-1に感染していた人のスコアはそうでない人と比較して平均7~9点低かったという。 さらにマウスをATCV-1に感染させる実験を行ったところ、ATCV-1に感染したマウスは迷路を解くのに時間がかかったり、新しい入り口などが設置されても
犬を飼うとアレルギーを軽減できる、という研究結果が発表されたそうだ。体内に入り込んだ犬の腸内細菌が過剰な免疫反応を押さえる働きを持つため、アレルギーや喘息に対する耐性を獲得することができるということらしい(本家/.、Science記事)。 Susan Lynch氏率いる研究グループでの実験では、犬を飼っていない家庭と、屋内もしくは屋外で犬を飼っている家庭の両方で家の中のホコリを集め、それを水に混ぜて若いマウスに与えた。そして、アレルギー源となるすり潰したゴキブリもしくは卵のタンパク質をマウスに与えて免疫システムを刺激したという。 その結果、犬を飼っている家のホコリ入りの水を与えられたマウスは、アレルギー反応が全くないか、あったとしてもその反応は弱かったという。もう一方のグループのマウスには、鼻や気管支にアレルギー症状がみられたとのこと。 ,p> マウスの腸内を調べたところ、犬のホコリを体内
ロシアの研究チームがノヴォシビルスク諸島で、氷の中で冷凍保存されたケナガマンモスを発掘し、世界で初めてマンモスの血液及び筋肉組織のサンプルを入手することに成功した。およそ1万年前の雌のケナガマンモスで、年齢は50から60歳くらいとのこと(本家/.、The Siberian Times、PHYS記事)。 同マンモスを発掘した研究者Semyon Grigoryev氏によれば、おそらく沼に足をとられ動けなくなり死んでしまったマンモスで、下顎や舌組織を含む下半身の保存状態は非常に良いとのこと。死骸の下の氷を割ると黒みを帯びた血液が流れ出し、筋肉組織は赤く精肉のようだと話している。おそらく、マンモスは血液の中に不凍物質をつくっていたのではないかとのこと。 死骸からDNAを採取し、マンモスをクローンとして再生することは研究者らの長年の夢となっているが、今回発掘された血液により、実現の可能性が高くなった
チリの科学者たちがお酒を飲むと直ちに (そしてひどい) 二日酔いになる薬と開発したそうです (Foodbeast の記事より) 。 にわかに信じがたい話ですが、彼等はどうやら中毒者を救う目的でこの薬を開発したとか。このワクチンは肝臓にアルコールを代謝しないように働きかけるそうで、この薬を飲んでお酒を飲むと、医学的に壮大なスケールの二日酔いがもたらされ、ひどい吐き気とバクバク感、その他もろもろの不快感に見舞われるようです。インドで行われた 7 ヶ月間の研究に続いて、来月前臨床試験を行うそうで、市場に出回るまでにはしばらく時間がかかりそうです。 個人的には、風邪薬をお酒を飲む前に飲んでおけば、二日酔い以上の衝撃が体を襲うのでいいのではないかと思うところですが、肝臓には悪そうなので、早いところこのような薬が出来て二日酔いの改善に繋がればと思うしだいです…。
遺伝子組み換え不活化全粒子 HIV ワクチン (SAV001-H) の安全性と耐性を調べるため、世界初となる臨床研究 (SAV CT 01) フェーズ 1 試験が今年 3 月より開始され、盲検化及びランダム化されたプラセボ対照試験として行われた (本家 /. 記事、Western News の記事より9 。 18 歳から 50 歳の HIV 患者による登録は順調に進んでおり、今のところ SAV001-H を筋肉注射された登録患者からは局所反応や中毒症状などの副作用は見られていないという。同研究の資金援助を行う製薬会社の Sumagen Canada はこの中間結果を受け、SAV001-H の安全性、そして人間体内で免疫反応を起こす効力を確信しているとし、ワクチンの免疫原生や有効性の確認するフェーズ 2 臨床試験を行う用意もできているとのこと。 この臨床研究が成功すれば、世界で初となる商用
患部にパッチを貼るだけという、皮膚がんの新しい治療法を全インド医科学研究所のグループが発表した(Society of Nuclear Medicineのプレスリリース、 Singularity Hubの記事、 本家/.)。 この治療法は皮膚がんの中でも死に至る危険性は低いものの、患者数が多い基底細胞がんに適用される。パッチは放射性リン(32P)を使用したもので、顔に基底細胞がんのできた被験者10名を対象に実験が行われた。被験者の患部にパッチを3時間貼り、同様の処置を4日後と7日後に繰り返したところ、3か月後の検査では全員の基底細胞がんが消滅していたという。ただし、6か月後に再度検査すると、2名の被験者に再発がみられたとのこと。 この治療方法は手術や放射線照射などと比べて安価で入院の必要もなく、傷が残ることもない。ただし、今回の実験は非常に小規模だったこともあり、実用化までにはさらに広範囲な
日本数学会が昨年実施した「大学生数学基本調査」の調査結果によると、大学生の4人に1人が平均の意味を正しく理解していなかったそうだ(日本数学会: 「大学生数学基本調査」に基づく数学教育への提言、 大学生数学基本調査報告書(概要版): PDF、 時事ドットコムの記事、 MSN産経ニュースの記事)。 調査対象は全国の大学生5,934名。偏差値ごとに国公立3群と私立4群の偏差値群および学部学科の系に分類して分析が行われたという。「平均の定義と基本的な性質の認識」の正答率は全体で76%。偏差値の高い国公立S群で94.8%、私立S群で83%が正解したのに対し、私立B群および私立C群では半数近くの学生が不正解だったとのこと。
国際自然保護連合(IUCN)漁業専門家グループの研究によれば、水産資源の保護につながると考えられてきた「選択的漁獲」が逆効果となり、環境や生態系などに悪影響を及ぼすとのことだ。論文は3月2日付のScience誌に掲載された(論文の概要、IUCNのニュース記事、水産総合研究センターのプレスリリース、YOMIURI ONLINEの記事)。 これまで数世紀にわたり、成長した個体に集中して漁獲する「選択的漁獲」が漁獲高の向上をもたらし、環境への影響を低減させると考えられてきた。しかし、成長した個体は種の再生産に貢献するため、これらを取り除くことは環境の構造や機能を変化させることにもつながり、生態や進化に対する副作用もみられるとのこと。これに対してIUCNは、すべての食用可能な種や個体を生産量に応じて漁獲する「バランスの取れた漁獲」を提案している。論文では全世界から36の生態系モデルについて選択的漁
機内食が不味く感じられるのには科学的な根拠があるとのこと (The New York Times の記事、本家 /. 記事より) 。 人間の舌には 1 人当たり味蕾が 10,000 個程あり、高度が低い場所ではこの味蕾は本来ある機能ではたらくため食べ物が美味しく感じられ、食べ物の香りも味を楽しむのに大きな役割を果たす。だが離陸前から乾いた機内の空気で鼻腔が乾燥し、高度が上昇するにつれて変化する気圧により味蕾の機能は 3 分の 2 も低下してしまうのだという。また航空機は高度 35,000 フィート (≒ 10670 m) に達すると、胴体腐食防止の理由から機内の湿度を下げるよう設計されているのだが、これが「ドライマウス」を引き起こすため増々食べ物が味気なく感じてしまう状態となる。このため機内食は塩分など調味料やスパイスを多めに使われているのだそうだ。 また「機内で食べて美味しい食べ物といっ
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