3年前の8月、私は、運転免許証の更新を行った。 運転免許試験場で写真撮影を行い、別室で20分間の安全講習を受け、帰宅した。 ちなみに、私はゴールド免許なので、安全講習の時間も短めである。 だいたい、運転免許証の写真ときたら、まったくもって、良く撮れていないというのが、お決まりなのだが、どういう訳か、今回は、我ながら、結構お気に入りの写真の一つになるぐらいの出来栄えだった。 撮影してくれた、警察官の腕が良かったのか、単なる、偶然の産物なのか、それは分からないが、私は内心、少し嬉しかった。 それから、2ヶ月ほどが過ぎた10月の下旬、区役所で住民票を取る必要が出来たため、区役所へ出向き、窓口で、身分証明証の代わりに、財布から運転免許証を取り出した。 その時、免許証の顔写真に何やら違和感を感じた私は、顔写真をジッと見つめた。 すると、私の首あたりに、焦げ茶色の影が顎のラインに沿って浮かび上がってい