【AFP=時事】5月の大統領選で圧勝して以来、「麻薬撲滅戦争」と称して約3000人の殺害を容認してきたフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領(71)は18日夜、地元のダバオ市(Davao)で報道陣に対し、麻薬取引に関与する者が多すぎて「全員を殺しきれない」と述べ、厳しい取り締まりを6か月延長することを求めたと明かした。 ドュテルテ氏は「自分が大統領になるまで、この国における麻薬の脅威がどれほど深刻か分かっていなかった」と述べた。また取り締まりは「虫の入った缶」を開けたかのようだと述べ、完遂するために「多少、おそらく6か月程度」延長したいと語った。 さらに「もしも私が(麻薬関連の犯罪者)全員を殺したいと思っても、リストはこんなに厚くなるだろうから無理だ」と述べ、政府高官を含め麻薬取引への関与が疑われる人物の名前をまとめた警察の最新報告書について言及した。