裁量労働制とは? 平成28年ごろから国会で始まって、いまだに決着を見ない「働き方改革」の一連の議論。その中で、労働時間の管理を働く側に委ねようとする裁量労働制の拡大も議論の対象になっています。 裁量労働制は、あらかじめ決めた時間を働いたものとみなす、みなし労働時間制の一つの形態として労働基準法に定められているものです。労働基準法ではみなし労働時間制として次の3つを規定しています。 事業場外みなし労働時間制 専門業務型裁量労働制 企画業務型裁量労働制 このうち、1. は在宅勤務や、営業職など外出が中心で労働時間の管理ができないケースで導入されます。 直行直帰のように、労働時間が正確に把握できない場合にあらかじめ定めた時間労働したものとみなす制度であり、始業終業時は会社に戻ってくるといった場合や、業務終了後に上司に詳細な報告が必要となるようなケースでは導入できません。 これに対して、2. と3