Amazonのユーザーレビューはもとより、一部のネット界隈でも妙に評判が良い(でもまだ藤井太洋『Gene Mapper』ほど広く話題になっているわけではない)梅原涼『お前たちの中に鬼がいる』を読んでみた。昨年末にKindleオリジナルとして、(たぶん)個人で電子出版された小説だ。 レビューで多くの人が指摘していることとして、「この値段でこのボリュームはすごい!」というのがある。うーん、小説でコストパフォーマンスについて言われてもねえ……とか若干鼻白んだのだが、Amazonの紹介ページによれば仮に紙の文庫本なら400ページ弱もある長さで、オリジナルの電子書籍としては異例のボリュームであることは確かだ。そしてそのボリュームにも関わらず99円というかなり思い切った価格で売られているので、俺も白んだ鼻を速攻で真っ赤にして1クリックで購入してしまったというわけだ。コスパ! CP! 知らない奴は損をす