数字ひとつで、物事の印象は左右される オックスフォード大/アストラゼネカのワクチンを接種した後、少なくとも37人に命にかかわる可能性もある血栓が出た(3月16日時点)。この数字だけを見ると、同ワクチンが危険に思えても不思議ではない。実際、複数の政府もこの数字を見て惑わされてしまった。 これは数字だけを見る危うさと、数字をフェアに伝えることの重要性を示す典型的例だ。 イギリスで接種するワクチンはアストラゼネカ製である可能性が高く、イギリス人読者がこの数字を見て神経質になったとしても理解できる。なにせオランダ、アイルランド、デンマーク、アイスランド、ノルウェー、スペイン、タイ、そしてドイツといった国々が同ワクチン接種を一時停止、ないし一部制限しているのだから。