藤井太洋という作家が持つ、おそろしいまでの預言能力の話は、これまでにも何度も話してきたと思うのですが、今回はもういきなりちょっと参った。なにしろ、こんなあおりがすでに藤井さんから出ているのですよ。 え?今年の3月の話なんですか!なんでなんですか!どうしてなんですか!今年の3月ってなんかありましたっけ!? あ、そういうことですか!3月で今年ですか!そうですか! ということで、こんなの注文するしかないので、届きました。 とりあえず、予想以上にやっぱり表紙がすばらしい。 ツイートでは、まだ藤井さんはやさしい表現をしていたことが、実際の目次を見るとわかります。 小説の目次を見るだけで、完全に目を見張るという経験というのは、さほどないのですが、こんな目次を預言者に見せられたら、読者は一体どうすればいいのですか? え!3月10日までなの!えーえーえー!
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』の小梅けいとさんによるコミック版、1巻が先日発売となりました。僕も監修という形でお手伝いしています。多くの方に買って頂いているそうで、本当に嬉しいことです。 www.kadokawa.co.jp ところで、発売前から「コミック版は『可憐な女性兵士のけなげなエピソード集』『泣けて感動する話』として『消費』されてしまうのではないか」と危惧するご意見がありました。発売後もよくお見かけします。これはまったく正当な懸念です。 漫画というのは情動を刺激するメディアであり、まさにそこが強みです。強調するにせよ抑制するにせよ、ほぼ全ての漫画家はそこに自覚的です。おそらく誰が描いても感動物語になり得るでしょう。 そして、僕はこの作品で泣いたり感動したりエピソード集として楽しんでも別にいいのだろうと思うのです。自分の情動を止めることなどできますまい
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