グーグルとフェイスブックの対立は、依然から何度となく表面化していた。しかし、グーグルは検索エンジンであり、フェイスブックはSNSと別物だ。提供するサービスが違うのだから、対立する理由などなさそうにも見える。違う土俵で、それぞれ得意分野を伸ばしていけばいいのではないか、と思うかもしれない。 だが、それは大きな間違いだ。両社が争っているのは、提供する情報サービスに付随する「広告」。そして、インターネットの覇権を握るために、激しく競い合っている。 グーグルは言わずと知れた検索エンジンの世界最大手だ。その圧倒的な利用者数から、検索結果連動型の広告を生み出し、成功を収めている。この検索連動広告を中心とする売上高は、4半期ベースで85億ドルを超え、今でも増加傾向にある。 一方のフェイスブックは、7億5000万人以上のユーザーを抱え、米ユーザーの月間平均利用時間は7時間を超える(米ニ-ルセン調べ)。また