県会6月定例会は23日、一般質問に入り、9人が質問に立った。村井知事はリニア中央新幹線のルートをめぐるJR東海との今後の調整について「事実に基づいた意見交換をしていけば、おのずと結論が出る」と述べ、諏訪・伊那谷回りの「Bルート」実現に強い意欲を示した。向山公人氏(創志会)の質問に答えた。 JRは18日、東京−名古屋間の工事費について、Bルート5兆7400億円、C(直線)ルート5兆1千億円とする試算を公表。伊那市区選出の向山氏は「JRは客観データを示すといいながら、あたかも(Cルートで)決定しているかのような発言をしている」と批判し、知事の見解をただした。 知事は、木曽谷を通るAルートを含む3ルート沿線の調整を経て89年、Bルートで県内が一本化して以降、県や5地区の期成同盟会などでつくる県協議会が毎年、Bルートでの建設を決議していることを挙げ「県民総意ともいえる重いものだ」と強調。今後、