近頃では、都会で一人暮らしを始めるにあたって部屋を借りるときには、ワンルームの賃貸マンションで風呂付、というのが当たり前だといいます。それにFAX付き留守番電話と携帯電話はもう当然で贅沢でも何でもない、ごく普通のことだとか。ちょっと前まで、都会に出てきた学生は4畳半一間、トイレ共同、風呂無しが相場だったのに変われば変わるものである。「苦学生」などという言葉は、はるか昔に消えたようです。どこまでも贅沢になってしまうのは世の習いですが、時にはこんなことわざも思い出してほしいものです。 「起きて半畳、寝て一畳」これは、文字通り人一人が生きていくのに必要な面積は、起きているときは半畳、寝ていても一畳だということ。いたずらに広い家を欲しがったり、富を望んでそのためにあくせく生きていくよりも、不必要なものをそぎ落としてすっきりと生きていくことで、自分にふさわしい満足感を得ようという言葉です。自分にとっ