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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (11)

  • 「切断手術」で仲間を救うアリ、ヒト以外で初の発見、成功率9割

    このフロリダオオアリ(Camponotus floridanus)が負傷した仲間の脚を切断して治療する姿が初めて観察された。(PHOTOGRAPH BY WAFFA/SHUTTERSTOCK) 近年、野生動物がさまざまな方法で治療を行うことがわかってきている。キツネザルは腸内寄生虫から身を守るため、かみ砕いたヤスデを使うことがある。チンパンジーとオランウータンは傷に湿布を貼る姿を目撃されている。そしてついに、フロリダオオアリ(Camponotus floridanus)が「切断手術」を行っていることが、7月2日付けで学術誌「Current Biology」で報告された。ヒトは3万年以上前から切断手術を行ってきたが、動物界では初の事例だ。 フロリダオオアリのコロニーでの生活は、特にほかのコロニーが近くにある場合、危険と隣り合わせだ。日没後、近くのアリ同士が戦争を繰り広げ、多くの負傷者が出るこ

    「切断手術」で仲間を救うアリ、ヒト以外で初の発見、成功率9割
    sasashin
    sasashin 2024/07/04
    アリの社会性すごい(そしてちょっと怖い)
  • 新種のヤモリを発見、ゴッホの名画「星月夜」にちなんで命名

    今回見つかった新種のヤモリには、暗い背景に金色と青の鮮やかな模様が浮かんでいる。まるで名画「星月夜」のようだ。(PHOTOGRAPH BY AKSHAY KHANDEKAR) フィンセント・ファン・ゴッホが「星月夜」を描いてから133年。そこから遠く離れたインドの西ガーツ山脈の岩陰で、イシャン・アグラワル氏が小さくてカラフルな新種のヤモリを見つけたとき、心に浮かんだのは、その名画だった。 このヤモリは、一般名として「ゴッホの星月ドワーフヤモリ」という意味の「van Gogh starry dwarf gecko」、学名にはゴッホに由来する「Cnemaspis vangoghi」という名前が付けられた。学術誌「ZooKeys」の最新の研究で示された、Cnemaspis属の2つの新種の1つだ。 アグラワル氏は、西ガーツ山脈について、「その信じられないほど多様な動物相については、まだほとんどわか

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    sasashin
    sasashin 2024/04/09
  • 第109回 「朝立ち」の科学

    男であれば友人らと「朝からビンビンだぜ」の類いの話を一度や二度はしたことがあるだろう。師走で忙しい時期に下世話な話で恐縮だが、今回はビンビンと睡眠の深い関係についての科学的なお話なのでお付き合いいただければ幸いである。 睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠に分けられる(第16回「「夢はレム睡眠のときに見る」のウソ」 参照)。俗に、「ノンレム睡眠は脳の休息、レム睡眠は体の休息」のためにあるなどと言われるが、これは睡眠の役割を単純化しすぎである。カラムでもこれまで何度も取り上げてきたように、睡眠とは単に体を横たえて休んでいる静の状態ではなく、記憶の固定、細胞の修復、免疫調節など生体内の各所で固有の活動が活発に、かつ同時並行で行われている。 大脳皮質が発達した霊長類や人間では深いノンレム睡眠が長いのが特徴で、睡眠中でもとりわけ深いノンレム睡眠中には脳活動が全般的に不活発になり、脳血流量や代謝量も低下す

    第109回 「朝立ち」の科学
    sasashin
    sasashin 2019/12/13
  • 第1回 「何を食べれば健康によいか」の根拠はここにある | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    今の世の中には、いわゆる健康情報が満ち溢れている。 どうすれば、より健康になれるのか、誰もが知りたい。 特に事にかかわる情報は人気だ。何をべればよいのか。なにがヘルシーで、なにが危険なべ物か。 栄養素レベルでは、最近では追いきれないほどたくさんの種類のサプリがドラッグストアの棚に並んでいる。そういえば、かつて悪者の代表のように扱われていた脂質も、不飽和脂肪酸という種類のものは体によいらしい。一方、炭水化物の評判はすこぶる悪い。毒だと言い切る人すらいる。脂質悪者論の時代から炭水化物ヘイトの時代へのうつりかわりが、たぶん平成の健康情報の一大イベントだったのではないだろうか。 材レベルでは、野菜や果物は今も昔もヘルシーなべ物だと思われており、タンパク質の供給源としては魚やチキンがよいというのもよく聞く。悪者にされがちなのはやはり炭水化物系で、砂糖はもちろん、白米を代表とする「精製された

    第1回 「何を食べれば健康によいか」の根拠はここにある | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • イヌやネコはなぜ死んだ飼い主を食べるのか

    イエローのラブラドール・レトリバー。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 1997年、ドイツ、ベルリンの科学捜査官が、ある珍しい事件に関する論文を学術誌「Forensic Science International」に投稿した。事件の夜、31歳の男性が母親の家の裏庭にある、物置を改装した小屋にこもっていた。彼はそこで飼いイヌのジャーマン・シェパードと一緒に暮らしていた。 午後8時15分頃、小屋のほうで銃声が鳴ったのを、近隣の人々が耳にした。 45分後、その男性が拳銃で口を撃ち抜いて死んでいるところを母親と隣人たちが発見した。男性の手にはワルサーの拳銃が、テーブルの上には遺書が置かれていた。 その後、警察官がさらに驚くべきものを発見した。彼の顔と首の大半は消え失せ、傷の縁には歯型が付いていた。 理由はすぐにわか

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    sasashin
    sasashin 2017/06/28
    十二国記……は既出だった。
  • 27年一度も人と接触せず、ある森の「隠者」の真相 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    米メイン州オーガスタのケネベック郡上位裁判所に連行されるクリストファー・ナイト。彼は森の中にひとりで暮らし、所有者が不在の別荘で盗みを繰り返していた。(PHOTOGRAPH BY ANDY MOLLOY, KENNEBEC JOURNAL, AP) 1986年、20歳のクリストファー・ナイトは、米マサチューセッツ州の自宅から車でメイン州へ向かい、そのまま森の中へと姿を消した。彼は深い森の奥にテントを張って暮らし、近隣の別荘から盗んだものをべて生き延びた。30年近く、他人と会話をすることはなかったが、最後は障害者用のサマーキャンプ場に盗みに入ったところを逮捕された。 人は何をきっかけに世捨て人となるのだろうか。ナイトはただ単に、孤独を好む反社会的な人間だったのだろうか。それとも彼の行動のどこかに、我々が学ぶべき教訓があるのだろうか。「ナショナル ジオグラフィック」誌にも寄稿しているジャーナ

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  • 地図で見るLGBT違法の国、合法の国

    米国オーランドにある、同性愛者が集うナイトクラブで起こった銃乱射事件では、ある事実が浮き彫りになった。それは、「基的な法的権利があっても、必ずしも安全が守られるわけではない」ということだ。そして世界各国の法律を見ると、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)である市民を「守ろう」とするどころか、積極的に処罰の対象とする国々も存在する。(参考記事:「オーランド銃撃事件を世界が追悼、写真11点」) 国際レズビアン・ゲイ協会(ILGA)が世界の性的指向に関する法律を調査したところ、73カ国、国連加盟国の37パーセントが、同性同士の性行為を違法と定めていることがわかった。 スーダン、イラン、サウジアラビア、イエメンは、同性愛の性行為に対して国内全域で死刑を科している。他にも、地域によって死刑や罰金刑、懲役刑が科される国もある。上の地図に示されている通り、同性愛を違法とし

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  • 「男らしさ」への道

    21世紀を生きる少年たちは、どのようにして「一人前の男」になるのか。伝統的な通過儀礼が現在も残る社会もあるが、消えてしまった地域もある。 文=チップ・ブラウン/写真=ピート・ミュラー アフリカのケニア西部に暮らすブクス族の少年の名は、シャドラック・ニョンゲサ。その日は朝から羽根飾りのついた鈴を腕輪に打ちつけ、にぎやかに鳴らし続けていた。父親の家にあるマンゴーの木の下で腕を振って踊る少年の周囲では、年長の友人や親族たちが木の枝やつえを掲げ、勇気や女、酒にまつわる歌を歌う。 午後になると、シャドラックは母方のおじの家を訪ねた。おじは少年に平手打ちをらわせ、めそめそするな、そんなことで一人前の男になれるのかと大声で怒鳴りつけてから、牛を1頭与えた。少年はこれからブクス族の伝統に従い、割礼の儀式を受けるのだ。 アフリカの部族に伝わる儀式 日暮れ頃には50人を超す人々が集まっていた。男性たちは大が

    「男らしさ」への道
  • 世界最大級、49個の巨大陥没穴群を中国で発見

    中国で49個の巨大な陥没穴群が発見された。天然の陥没穴がこれほど集中しているのは世界でもほかに例がないという。 陥没穴群は、中国政府の研究者らが陝西省漢中付近にある秦嶺・巴山の山岳地帯を4カ月にわたって調査している最中に発見された。陥没穴は、調査が行われた約5180平方キロのうち、600平方キロの地域に集中している。最大のものは直径520メートル、深さ320メートル。付近では、希少な植物や鮮やかな赤毛のムササビも見つかっている。(参考記事:「2011年2月号特集:厳冬のキンシコウ」) この陥没穴群は、地下水が何十万年もかけてゆっくりと地下の石灰岩などを溶かしてできた「カルスト地形」と考えられている。同じような地形は世界各地で見られる。中国メディアによれば、新しく発見された穴の1つを調査したフランス人洞窟探検家ジャン・プタジ氏は「世界でもっとも美しい陥没穴」と言ったそうだ。(参考記事:「中国

    世界最大級、49個の巨大陥没穴群を中国で発見
  • 「キリストの墓」数世紀ぶりに開けられる

    エルサレムの聖墳墓教会内で、イエス・キリストの遺体が安置されたという石墓を囲んで建てられた聖堂「エディクラ」の修復作業が行われている。(PHOTOGRAPH BY ODED BALILTY, AP FOR NATIONAL GEOGRAPHIC) イスラエルのエルサレムで、キリストの墓と伝えられる石墓の覆いが数世紀ぶりに取り外された。この墓はエルサレム旧市街の聖墳墓教会内にあり、遅くとも西暦1555年から、おそらくそれよりも何世紀も前からずっと、大理石の板で覆われていた。(参考記事:漆喰の下に12世紀のモザイク画を発見、聖誕教会) 修復プロジェクトの協力者で、米ナショナル ジオグラフィック協会付き考古学者のフレデリック・ヒーバート氏は、「石墓を覆う大理石の板を取り除くと、下に充填材が詰めてあって、その量の多さに驚きました」と言う。「科学的分析にはかなりの時間がかかるでしょうが、ついに、キリ

    「キリストの墓」数世紀ぶりに開けられる
  • 第64回 飛ぶと消える!透き通った翅をもつチョウ

    ここコスタリカのモンテベルデには、「飛ぶと消える」チョウがたくさんいる。 写真のトンボマダラチョウ(スカシマダラとも呼ばれている)の仲間だ。 このチョウは透明な翅をもっている。なので、とまっているときも目立たないけれど、いったん飛ぶと背景にとけ込んで見えなくなってしまう(右)。少し暗い場所では、なおさらだ。 このトンボマダラチョウ、モンテベルデでは約17種が確認されている。5月になると毎日、バイオロジカルステーションの庭に咲くキク科の花にたくさんやってくる。でも11月から12月にかけて雨季が終わり、このあたりが乾燥してくると、多くは東斜面のカリブ海側へと渡りをする。あちらは乾季でもそれほど乾燥しないからだ。 それにしてもなぜこんな透明の翅をもっているのだろう? この写真には4種のトンボマダラチョウが写っている。上にとまっているのがテロニミア・アルテナ(Pteronymia artena)、

    第64回 飛ぶと消える!透き通った翅をもつチョウ
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