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ブックマーク / murawaki.hatenablog.com (8)

  • 人間を非人間的に扱いたい - 寺町計算言語

    前回投稿から半年以上あいてしまいました。たまには生存報告をしておきます。昨年度末、というか先月までは目の回る忙しさでした。その原因の一つがデジタルアーカイブ学会です。京大開催ということで現地運営をやっていました。 学会運営が大変という話はこれまでよく聞いていました。NLP2015 が京大で開催されたときにはちょうど京大を離れていました。当時は逃げ切ったと思ったのですが、そういつまでも逃れられるものではないようです。 デジタルアーカイブ学会はその名の通り、デジタルアーカイブに関わる学会のようです。専門外なので詳しいことはわかりません。なぜ専門外の学会の実行委員を引き受けたかというと、ボスが実行委員長だったからです。もちろんボスにとっても専門外です。ではなぜボスが委員長をしていたかというと、ボスの師匠が会長を務めているからのようです。徒弟制度のかおりがします。 大会は 3/15 (金)、3/1

    人間を非人間的に扱いたい - 寺町計算言語
    sassano
    sassano 2019/04/27
  • 電子ペーパー - 寺町計算言語

    最近ソニーの電子ペーパー DPT-RP1を買いました。これが結構使えるという話をします。 昨年度の同じ時期に同種の DPT-S1 を買おうとしたら生産中止で断念しました。今年度後期になって、同じ演習を担当している同僚におすすめされました。それで思い出して、後継機を買うことにしました。 買って早々実戦投入しました。職業柄、学生の作文に赤を入れまくることになります。今年は卒論、修論をほとんど印刷せず、電子ペーパーで作業が完結しました。書きやすさは普通のペンと遜色ない出来です。なお、赤ペンではなく、青字です。もしかしたら設定で変えられるのかもしれませんが。 何が一番助かるかというと、管理できることです。赤ペンを入れた論文を学生に渡すとそれっきりです。手元に残っていても、印刷された紙を私は管理できません。ふと思い出して探しても二度と見つかりません。スキャンして保存するのはあまりにも面倒くさくてやる

    電子ペーパー - 寺町計算言語
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    sassano 2018/02/12
  • 沈黙 - 寺町計算言語

    たまには時事ネタを見てみましょう。取り上げるのは流出した G 社の内部メモ (以下 Damore メモ) です。危険な話題です。慎重にいきましょう、と言いたいところですが、ヘッジしまくると日記の分量では収まらなくなります。要点だけを書きます。やはり危険な話題です。 そもそもアメリカで、特に大学で異常が起きていることを知ったのは、当時 Harvard の学長をしていた Lawrence Summers が辞任に追い込まれた事件がきっかけでした。いま調べると、発言が 2005 年で、辞任が翌年でした。気がつけば、もう 10 年以上も前です。Summers の事件は今回の事件とよく似ています。いずれも男女の違いを分布の違いと見ていました。Summers は平均が同じで分散が違う (男の方がすそが長い)、Damore メモは分散は同じで平均が少しずれているという説明です。どの形質を取り上げるかにも

    沈黙 - 寺町計算言語
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    sassano 2017/08/12
  • 2016年 - 寺町計算言語

    2016年を振り返ってみます。大急ぎで書きます。こういうのはその年のうちに書いておかないと格好がつかないので。ついでなので2017年の目標も書きます。これは年が明けてからの方が良いのでしょうけれど。 まず、どうにかこうにか生き残っています。去年の大半は、任期切れ間近なのに次の仕事先が決まっていない状態でした。言語処理自体から足を洗うことを半分くらい考えていました。これは今でも時々考えますが。幸いなことに拾っていただいて、京大に戻って1年が経ちました。身分が安定するのは良いことです。ずっと半年、一年先の仕事ばかり探しているようでは効率が悪くて仕方がありません。ただ、この先の展望は特にありません。どうしたものか考えものです。 今年の目標は、業績リストを見ただけで人間性の問題がばれる状態を何とかすることでした。信じがたいことに、去年までに出した国際会議論文はボスとの共著と単著だけでした。今年にな

    2016年 - 寺町計算言語
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    sassano 2016/12/31
  • NAACL2016 - 寺町計算言語

    忘れた頃にもう一つ国際会議の報告です。6月に NAACL 2016 という会議に出かけて発表してきました。 NAACL という会議は、ACL、EMNLP と並んで、一応 first tier ということになっています。私の論文は聞く人がいるとは思えない趣味ネタでしたが、どういうわけか口頭発表でした。 まあ、この日記に研究の中身の話は書かないことにしています。興味があれば他を当たってください。NLP若手の会 (YANS) 第11回シンポジウム プログラムで小林颯介さんという学生 (当時) が立派な参加報告をされていて感心しました。*1そのスライドが公開されると良いのですが。 NAACL の NA は North American の略で、その名の通り北米で開催されます。*2今回の開催地はカリフォルニアのサンディエゴで、空港と海に挟まれたヨットハーバーの付け根という異様な立地でした。空港から歩

    NAACL2016 - 寺町計算言語
  • LREC2016 - 寺町計算言語

    京都についてはいまさら書くこともありません。代わりに国際会議の報告でも書くことにします。5 月に LREC2016 という会議に参加して来ました。 LREC は Language Resources and Evaluation Conference の略で、その名の通り、言語資源作成や評価方法を扱う会議です。そのあたりに自然に転がっているデータだけで言語処理が行えることはまずありません。大抵は、誰かが頑張って作ったデータがあってはじめて可能になります。*1そうした地味な仕事を貢献として認めることは重要です。LREC はそのニッチにうまくはまっています。 ただし、会議の平均的な水準は極めて低いです。何しろ発表件数が 700 以上です。今回は査読にも加わりましたが、まともに機能していないことを再確認しました。同じ論文を担当する別の査読者のコメントが考えられないくらいひどいものでした。コイント

    LREC2016 - 寺町計算言語
  • NLP2015 - 寺町計算言語

    京大吉田キャンパスで開催された NLP2015 についてのメモ。例によって箇条書きです。 久しぶりの京大。立地が良すぎる。離れてみるとよくわかる。 京都でホテルに泊まるのは大学受験のとき以来。 参加者が 800 人超え。共催の情処から流れ込んだという説あり。この人たちは普段どこで何をしているのだろうか。 スポンサーがさらに増えた。学生への宣伝としては効率の良い投資ではないか。しかし、もし学会全体として産業界と仲良くする方向に舵を切ってしまうと、つらいことになりそう。 法人化のため総会は今回で最後だという。 期間中論文の締め切りに追われていた。失敗。ながら仕事なんて効率が悪いだけ。 チュートリアル。藤波進氏の「言語データベースの制作公開と著作権」。「概要」を読んだだけでは、どう転ぶか未知数だった。蓋を開けてみれば、ぶっちゃけ話が最高だった。細かいところは頭に入っていない。おおまかに全体像を把

    NLP2015 - 寺町計算言語
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    sassano 2015/04/09
  • 丘からの風景 - 寺町計算言語

    畿内関西の写真ばかり貼っていたら看板に偽りありなので、鎮西の写真もあげます。 研究室から見える風景 (2013年10月1日撮影)。 北東を向いて撮っています。見ての通り伊都キャンパスは山の中にあります。すごいところに来てしまいました。 中央下よりに見える道は坂です。家から大学に向かうときは、写真の右手から来ます。通勤路のまわりは一面田んぼなのに、キャンパス周辺だけは坂になっています。自転車で毎日えっちらほっちら登っています。重いものを持ち運ぶ気が失せます。 写真中央の緑と緑の間に青が見えますが、これは海です。ズームして撮るとこんな感じです。 奥に見えるのは志賀島です。実は右側にも少し海が見えています。その奥は能古島です。 神戸で生まれ育つと、海の見える高台が良い立地条件だと刷り込まれます。このキャンパスは一応その条件に当てはまっています。しかしこれは違いますね。直線距離でも海から2km以上

    丘からの風景 - 寺町計算言語
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    sassano 2013/10/09
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