2004年に国立大学は法人化されたわけだが、2007年度は日本の大学制度にとって新たな節目となる年であった。 まず、2007年度には、国立大学法人を対象に、翌08年度から実施される中期目標の達成度の評価の準備が始まった。2004年、国立大学の法人化とともに、6年周期で実施される中期目標・中期計画の第一期(2004-2009年度)が設定されたわけだが、その実質的な評価が始まるのだ。中期目標・中期計画は5年度目に「大学評価・学位授与機関」(文部科学省が認定した5つの評価機関のうちのひとつ)によって評価されるが、その結果は今後の運営費交付金に反映される。 次に、世界に通用する卓越した研究教育拠点の形成を重点的に支援する「21世紀COEプログラム」(2001年-)の第一期(生命科学、化学・材料科学、情報・電気・電子、人文科学、学際・複合・新領域)が終了し、継続する形で今度は「グローバルCOEプログ