テレビで放送され、一般書に書かれているような「環境問題」への関心から、土の研究を始めた藤井さんだが、いざデータを取り始めると、むしろ、土の中で起きている、植物・微生物の営みそのものに惹きつけられていった。 「吉田山で見たことには普遍性があるのか、違う場所に行って生態系が違ったときには、微生物、植物の土への働き方が変わるのかを検証するために、日本国内では京都府丹後半島、長野県八ヶ岳、海外ではインドネシア、タイ、カナダといろいろなところに行って、同じような研究をしました。そして、一般性があることを確認していったんです」 つまり、雨が降れば植木鉢の受け皿とホースとボトルを使って、層位ごとに土壌溶液を採取し、地上では土から放出されるガスを得る。植物の成長を根気よく測定し、落ちた葉の量を記録する。そういった地道な調査を、長期間にわたって行う。 福島国際研究教育機構・土壌ホメオスタシス研究ユニットリー

