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ブックマーク / reki.hatenablog.com (8)

  • アメリカの悪名高い「外国人・有色人種排除法」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    法律で特定の民族を差別したアメリカの黒歴史 LGBTの権利拡大や、2018年度に世界中でブームとなった#me too運動をはじめ、アメリカは世界の人権問題への取り組みの先端的な国であります。 一方そのような理想とは裏腹に、様々な階層の様々な考えの持ち主がいることで、女性差別や人種差別、職業差別など日常レベルの差別はめっちゃある。 昔からずっと様々な矛盾を抱えながらも、少しずつそういった差別をなくしてきた国です。そうしないと国としてやっていけなかったということもあると思います。 しかしそんな国でも、かつては国家ぐるみで特定の人種を差別し排除する法律を作ってきた歴史があります。 1. 外国人・治安諸法(1798年) 政権に都合が悪い外国人を排除する法律 外国人・治安諸法は1798年に大きな政府を掲げる連邦党出身の第2代大統領ジョン・アダムズが制定した法律で、革命フランス政府との戦争の可能性を前

    アメリカの悪名高い「外国人・有色人種排除法」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
  • 歴史的な価格下落をした6の通貨 - ハイパーインフレはなぜ起こったのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    お金とは何なのか、を考えざるを得ないハイパーインフレの世界 2007年から2009年にかけてジンバブエ・ドルが狂ったようなインフレを起こし、最後は100兆ジンバブエ・ドルまで発行されたのは記憶に新しいと思います。 この件は結構ネタ的に語られることが多かったですが、実際銀行に預金をしていたであろう庶民はたまったもんじゃありません。預金にあった1000万円が、ある日1円まで値下がりしてたみたいな話ですからね。庶民もバカじゃないので、金やドルに変えて持っておくとかそれなりの自衛策はやるんでしょうが、経済や市場は大ダメージを受け庶民生活にも影響があるのは必然でしょう。 今回はかつてハイパーインフレを起こした6の通貨から、どのようなタイミングで起こるものかを学んでいきたいと思います。 1. ハンガリー・ペンゲー(1945-1946) 国民生活の保証のために大量に紙幣を刷ったことで発生 史上起こったハ

    歴史的な価格下落をした6の通貨 - ハイパーインフレはなぜ起こったのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-
    satis
    satis 2019/01/15
    歴史に見るハイパーインフレ事例6選。どの事例も旺盛な需要に供給が答えられない事例で、日本でインフレを起こすにはまず第一に少子高齢化による需要の収縮を止めないと起こりようがない。
  • 【コブラ効果】全くの逆効果になった5つの法律 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    全くの逆効果になってしまった法律 逆効果というのは世の中に溢れています。 ダイエット品をべすぎて太ってしまった。 健康のためにサウナに行ったら貧血で倒れてしまった。 コストを下げるためにレイオフをしたら会社の業績が下がってしまった。 そしてこのような逆効果を国単位でやらかしてしまった事例もたくさんあります。 1. コブラの数が増えてしまった「コブラ駆除法」 コブラの死骸に報酬を出した結果 大英帝国支配下のインド・デリー。 大のヘビ嫌いのイギリス人知事は「コブラを駆除し届けて出た者には報酬を出す」というお触れを出しました。 当初は人々はせっせと野山に出かけてコブラを狩って報酬を得ていたのですが、次第により大規模により効率的に報酬を得ようとするものが現れ始めます。 なんと、デリーの町中のあちこちに「コブラ農場」がオープン。 農場ではコブラを交配して飼育し、ある一定まで成長したら殺害。そして

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  • 中国武術の発展とその思想について - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    奥深い中国武術の世界 中国の武術と言うと、すぐにブルース・リーかジャッキー・チェンを思い出してしまいます。 なんかこう、激しく動く派手な格闘技、みたいなイメージがありませんか? 一方で、太極拳のようなゆったりと動くものを想像する人もいると思います。 どっちが当の中国武術なのでしょう? 当はゆっくりしてるけど、映画だけ激しいパフォーマスになってるのか? 以外と我々は中国武術について、知らないことが多くあります。 このエントリーでは、中国武術の概要についてざっと、分かりやすく舐めていくことにします。 1. インドから中国に伝わった格闘技 Photo by Leelavathy B.M インドの格闘技カラリパヤットの伝来 中国は宋(960〜1279)の時代、大きく経済的に発展して文化や思想が発達。 同時に物質的にも豊かになり武器や戦闘具が多く作られましたが、この時代にはまだそれを用いて素人が

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  • グローバル武装貿易グループ ”倭冦”の男たち - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    引用:asahi.com 倭冦=国際武装物流集団 ぼくが小中学生の時、「倭冦」についてこう習いました。 「日人は武器を持って海を渡り、朝鮮半島や中国の人たちを殺して米などの物資を奪い、酷いことをしました」 前期倭冦はそのような傾向があるのですが、全部をそう括っちゃったら困るというか、これはかなり意図的な見方な気がします。 室町時代以降になると倭冦はグレードアップ。 日だけではなく、周辺各国のヒト・モノ・カネを縦横に流す国際物流に発展していきました。ただし非公式だったため武力を伴っているのが特徴。 現代風に言うとピストルを持ったSAGAWAのお兄さんのようなものです。…違うか。 前期倭寇:海を渡る無法者 とにかくキレやすかった九州の商人 鎌倉時代、九州北部の商人たちは朝鮮の高麗と貿易を行っていました。 昔も今も異国間の商売にトラブルはつきもの。揉め事がたびたび起きますが、特に血の気の多い

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  • WWEのヒールレスラーに見る「アンチ・アメリカ」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    アメプロで「アンチ・アメリカ」はどう表現されたか 少しでも見たことある方はご存知でしょうが、プロレスの世界では「ベビー(正義)」と「ヒール(悪党)」のキャラ区別があります。 ずっとベビーやヒールをやっているレスラーもいますが、何かのタイミングで善悪入れ替わるのが普通で、「ベビーターン」とか「ヒールターン」とか言います。 アメリカン・プロレス(以下アメプロ)はこのキャラ区別が明確になっており、ベビーのレスラーが入場すると歓声で迎えられますが、ヒールのレスラーは大ブーイングで迎えられます。 そしてレスラー自身も、行動や言動で自分の悪党っぷりを表現します。汚いやり方で勝ったり、観客やレスラーを侮辱したり。 そんな中、たまに「ナショナリティ」を前面に押し出したり、「アンチ・アメリカ」を叫んで嫌われるヒールレスラーが登場します。 今回はアメプロのヒールレスラーの言動から、アメリカにおける 「アンチ・

    WWEのヒールレスラーに見る「アンチ・アメリカ」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
    satis
    satis 2016/02/08
    アメリカンプロレスに見るナショナリズムについて。世界情勢を敏感にとらえ、自分たちとは価値観の違う「敵・ヒール」を作り出すことで、「アメリカらしさ」をショウアップして見せる。
  • 【仏教】アジア各国の仏教美術の特徴まとめ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Photo by Bernard Gagnon インドで廃れた仏教はアジア諸地域へ 前回の記事「仏像の姿形はどう変わっていったか」では、仏教発祥の地インドで、いかに仏教が広がり併せて仏像が発達・衰退していったかを書きました。 インドで消滅した仏教は、アジア諸地域に渡り当地で独自の仏教美術を開化させていきます。 今回は特に、南アジアと東南アジアでの仏教と仏教美術の特徴をまとめていきます。 1. 釈尊の死後の仏教 教団の分裂 釈尊が亡くなって約100年の間は、直弟子や直弟子に学んだ者たちが教団をまとめたため、釈尊の教えは変わらずに生き続けていました。この期間を初期仏教とか原始仏教とか言います。 ところが、100年ちょっと経ったころに教理や戒律の異説が生まれ、革新派のマハーサンギカと保守派のテーラヴァーダに分裂。前者は後の大乗仏教、後者は上座部仏教です。 この2派はどんどん分裂していき、前1世紀

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  • なぜ西アフリカ諸国は奴隷貿易に加担したか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    奴隷貿易という究極の焼畑産業 今回はダークなテーマ「奴隷貿易」についてです。 奴隷貿易自体は古代から世界中のあらゆる地域で存在しましたが、それを主産業に据え、強力に推進したのは15世紀以降の西アフリカ諸王国でした。 彼らは近隣の王国に攻め入っては住民を引っ捕らえ、イギリスやスペイン、フランスに売却して武器などを買い取り、それを元にさらに奴隷獲得戦争に邁進していました。 売られた奴隷たちは南北アメリカ大陸に搬送され、プランテーション農園で働かされました。 西アフリカ諸王国は自分の肉を切ってうような行為を繰り返して栄えた挙げ句、結局列強に国を滅ぼされています。 彼らはなぜそのような、「究極の焼畑産業」に没頭したのでしょうか。 1. アフリカの伝統的な奴隷貿易 時代や地域によって異なる奴隷の概念 「奴隷のようにこき使われる」といった表現があるように、我々が「奴隷」という言葉を聞くと、 自分の意

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