<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR> 新世代DVDの規格争いでソニーなどの「ブルーレイディスク(BD)」陣営に敗れた東芝は、年度内にもBD市場に参入する方針を明らかにした。BD対応の録画・再生機のほか、BD録画・再生機能を搭載した薄型テレビ「レグザ」を発売する。 東芝は08年2月、新世代DVD規格として提唱・開発してきた「HD-DVD」事業からの撤退を表明。BD市場に参入せず、テレビに差し込んで番組を録画できる大容量の小型メモリーカード(SSDカード)対応機の開発に注力していた。 しかし、国内の録画・再生機市場で、BD対応機のシェア(市場占有率)が約66%(09年6月、調査会社BCN)と前年同月比約2倍に急成長。ハリウッドや日本の映画・音楽会社が高画質のBDソフトの発売に本腰を入れており、東芝は「顧客ニーズに応える必要がある」(首脳)と判断した。【高橋昌紀】