危機と対応の混乱が続く福島第1原子力発電所。この国には、この「フクシマ」を含め54基の原子炉がある。そもそも被爆国であり地震国でもある日本に、なぜ、これほど多くの原発が造られたのか? 「原子力の戦後史」をひもといた。【浦松丈二】 ◇米国の「冷戦」戦略受け導入 政治主導で推進、議論尽くさず <ポダムとの関係は十分成熟したものになったので、具体的な協力申し出ができるのではないかと思う> 早稲田大学の有馬哲夫教授(メディア研究)が05年、米ワシントン郊外の国立第2公文書館から発掘したCIA(米中央情報局)機密文書の一節である。終戦直後から60年代までに蓄積された474ページにわたるその文書には、日本に原子力事業が導入される過程が詳細に描かれていた。 「ポダム」とは当時、読売新聞社社主で日本テレビ社長だった正力松太郎氏(1885~1969年)の暗号名。原子力委員会の初代委員長を務め、のちに「日本の
秋葉原やJR埼京線、タクシー車内から高級住宅地まで、監視カメラが急増している。最近はレジの紙幣の番号まで判別したり、写真を3D化するなど高性能化が進んでいる。監視カメラの最新事情を探った。【岡礼子】 旧製品は磁気テープによる保存のため、映像がぼやけていた。最近登場したフルハイビジョンのカメラは、画像がくっきりしている。08年12月に発売の三洋電機の製品は、天井に設置してレジまでの距離が2~3メートルの場合、紙幣の番号まではっきり見えるという。値段は29万4000円。別メーカーの従来品が約5000円から買えるのに比べ、かなり割高だ。 検索技術も進み、大量の映像から、特定の人物が映った画像を選べるようになりつつある。開発中の日立製作所によると、数百万の画像から約1秒で似た画像100件を抽出できる。抽出された人物が一致する割合は約9割という。設置場所などが課題で、実用化の時期は未定だ。 映った人
衆院選(18日公示、30日投票)の300小選挙区と比例代表11ブロックすべてに候補者を立てる準備をしていた幸福実現党(大川隆法総裁)が12日、全面撤退する方針を固め、立候補予定者らへの連絡を始めた。同党関係者によると、14日に記者会見し、発表するという。同党は宗教法人幸福の科学を母体に5月に結成された。
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR> 新世代DVDの規格争いでソニーなどの「ブルーレイディスク(BD)」陣営に敗れた東芝は、年度内にもBD市場に参入する方針を明らかにした。BD対応の録画・再生機のほか、BD録画・再生機能を搭載した薄型テレビ「レグザ」を発売する。 東芝は08年2月、新世代DVD規格として提唱・開発してきた「HD-DVD」事業からの撤退を表明。BD市場に参入せず、テレビに差し込んで番組を録画できる大容量の小型メモリーカード(SSDカード)対応機の開発に注力していた。 しかし、国内の録画・再生機市場で、BD対応機のシェア(市場占有率)が約66%(09年6月、調査会社BCN)と前年同月比約2倍に急成長。ハリウッドや日本の映画・音楽会社が高画質のBDソフトの発売に本腰を入れており、東芝は「顧客ニーズに応える必要がある」(首脳)と判断した。【高橋昌紀】
ドイツの音楽関係者によると、世界の最高峰のオーケストラ、ドイツのベルリン・フィルハーモニーのコンサートマスターにドイツ在住のバイオリニスト、樫本大進さん(30)の就任が内定した。ベルリン・フィルの日本人コンサートマスターは3月で退任した安永徹さんに次ぎ2人目。 ベルリン・フィルでは安永さんの後任を募集、世界第一線のソリスト数人が最終候補に残り、審査を受けていた。樫本さんは今後約1年、試用期間として同フィルでコンサートマスターを務め、団員の3分の2以上の賛成を得てから完全な契約を結ぶことになる。 樫本さんはロンドン生まれ。3歳からバイオリンを始め、ドイツ・リューベック音楽院でザハール・ブロン氏に師事。ケルン国際バイオリン・コンクール、ロン=ティボー国際音楽コンクールなどで優勝。【梅津時比古】
東芝とNECは、半導体事業の統合に向けた交渉に入った。半導体市況の低迷で業績が悪化する中、事業規模拡大による生産性向上と収益改善を目指す。 東芝が主力半導体の一つ「システムLSI」(大規模集積回路)事業を分社化し、NECの半導体子会社「NECエレクトロニクス」と統合する案が有力という。東芝の西田厚聰(あつとし)社長は29日の決算発表会見で「今後は積極的に業界再編を進める」と述べていた。 東芝は昨春、富士通と最先端半導体での協業を目指したが条件面で折り合わず断念。しかし、半導体市況が一気に悪化したことから再編機運が高まった。NECとは昨年末から実務レベルの協議を本格化させたという。 一方、東芝、NECはそれぞれ富士通とも統合協議をしており、交渉次第では3社連合に発展する可能性もある。日立製作所と三菱電機はシステムLSI事業を統合し、03年4月にルネサステクノロジを設立している。【宇都宮裕一】
世界的な経済減速の中で、パナソニックは19日、大阪市住之江区の関西電力発電所跡地にリチウムイオン電池新工場を起工した。約1000億円の巨額投資を当初計画通りに実行したのは、リチウムイオン電池がノートパソコンや携帯電話、ハイブリッド車向けなどに根強い需要の拡大が見込まれるためだ。今春の子会社化を予定している三洋電機の電池事業と合わせ、主力の薄型テレビなどに次ぐ中核事業に育てる攻め姿勢は緩めない。新工場は10年4月の操業開始を予定している。 起工式で、電池事業を統括するエナジー社の野口直人社長は「この住之江を、グローバルに需要の拡大するリチウムイオン電池の主力工場としていきたい」と強調した。 パナソニックは、兵庫県尼崎市と姫路市に建設中の薄型テレビ用パネルの新工場については、需要の伸びに鈍化の懸念があるとして投資額を計5800億円から1350億円削減した。しかし、リチウムイオン電池については今
◇脳の活動パターンを読み取り 何かを見た時の脳の活動パターンを読み取り、コンピューターの画面上に画像として再現する技術を、国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府精華町)などのチームが世界で初めて開発した。現在は簡単な記号や文字しか再現できないが、将来的には夢を映像化できる可能性もあるという。11日付の米科学誌「ニューロン」に発表する。 人間の視覚情報は、脳の後ろにある視覚野で処理される。その際、見たものの違いによって視覚野の活動パターンが微妙に変わる。ATR脳情報研究所の神谷之康・神経情報学研究室長らは、視野を100個のマス目に分割し、脳の活動パターンから一つ一つのマス目の明るさを推定して白黒で再現する手法を開発した。 まず、マス目をさまざまな明るさで埋めた440種類の画像を被験者に見せ、視覚野の血流量の変化をfMRI(機能的磁気共鳴画像化装置)で計測。データをコンピューターに「学習」
旧厚生省の2人の元トップ宅で相次いで惨劇が起きた。18日、さいたま市と東京都中野区で2人の命が奪われ、1人が重傷を負った元次官宅の殺傷事件。2人の元エリート官僚は現役時代、ともに年金制度を担っていた。「これは年金テロなのか」。年金不信で国民の信頼を失った厚生労働省は重苦しい雰囲気に包まれた。 東京・霞が関の厚労省。国会対策の仕事をしていたキャリアは、記者から一報を聞くと「エーッ」と叫び絶句した。その後、そのキャリアの元には情報を確認する電話がひっきりなしにかかってきたが、「まだ何も聞いていない」と動揺した様子で対応。記者には「これは年金テロでないのか、恐ろしい」と語るのが精いっぱいだった。そのキャリアはその後、「すぐに家に電話しなければ」と、家族に戸締まりに注意するように自宅に電話をかけた。 厚労省は事件の一報が入った直後から、人事課職員が中心となり、事務次官と社会保険庁長官の経験者へ安否
子育てと家族の介護が同時に進むダブルケアは、誰もが突然直面するかもしれない。重い負担を一人で抱え込まないために備えが必要だとは言うけれど、何から手をつけたらいいのか分からない。全国初の支援団体として、9年前からダブルケアラーたちに寄り添う一般社団法人・ダブルケアサポート(横浜市)に実践的な「ハウツ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く