三歳の子供がおばけを凄く怖がり、なおかつ大好きな様子でハロウィン商品を見ながら「ここにもおばけいるのよーお化けこわいのよー」とハイテンションなのを見て、ちょっくら怪談を聞かせたらどうなるだろうとイタズラ心で番町皿屋敷を聞かせてみた。 ムードを出して怖そうに語るだけで「やめるのー」と大変怖がっていた、お菊さんが殺されるシーンでは「ひっ」と体をびくつかせていた、怪談のしがいがありまくり。 そして遂にクライマックス。 「お皿が一枚二枚三枚四枚五枚六枚七枚八枚九枚ああああー」 と身ぶりを交え気分最高潮で語ったところで子供が手に何か持ってる形にして私に差し出してきた。 何かと思えば「はいお皿よ」と言ってきた。 やっと言わんとしてることが解ったので 「ありがとうお皿が十枚」 怪談はハッピーエンドで終わった。