学習においては,教科書や参考書,手書きやコンピュータで残したノートなどを見て記憶することが一般的である.ここで記憶タスクにおいて,読みづらいフォントが効果的であることが知られている.つまり,字形が均一でなく少し読みづらい手書き文字で勉強したほうが記憶に残りやすい可能性がある.そこで本研究では,特徴の異なる手書き文字とフォントを用いて実験を行い,記憶においてそれらの間に差が生じるかを検証した.また検証の結果,読みづらい文字や見慣れた文字が記憶に残りやすいことを明らかにした.
明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI 遅くなりましたが,まもなく平成が終わろうとしていますので,2018年度の報告をさせていただきます(まだ2件ほど研究発表に関する記事が揃ってませんが…). 本格始動して4年目の中村研究室(修士2年生 12人,修士1年生 5人,学部4年生 4人,学部3年生 8人の計29人)の2018年度の研究発表の成果は下記の通り(表彰10件,論文誌2件,国際会議11件,国内会議40件)でした.まずは色々な学会にて発表させていただきありがとうございました.学会の場で研究について色々とコメントいただいたことが,学生の成長に,そして研究の発展に繋がっています.家庭の事情で学会に参加できないことも多く,学生さんだけを派遣することもありましたが,現地で色々と本当にありが
明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI 2年前に学生18人、教員1人による研究室運営について書いたところ、結構な反響をいただきました。今年度は、さらにその人数が増えて学生31人(B3が8人、B4が6人、M1が5人、M2が12人)となり(ちなみに、プレ配属されておりプロジェクト研究に取組んでいるB2も含めると38人)、ようやく大学院の修了生を出すなど、少し状況が変わってきましたので、1:30による研究室運営について書いてみようと思います。 前回も書きましたが、是非とも他の研究室を運営されている方が少しでも運営の方法を公開してくれることを願って、そして研究室選びで悩む学生のために、当研究室の運営方法を書いています。13,600字と長いわりに、まだたった4年そこらの経験に基づくものですの
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 2020年の東京オリンピック・パラリンピックへ向けたボランティア募集のウェブサイトが9月下旬に公開され、その応募フォームが(少なくともユーザーインターフェース(UI)研究者などの間で)話題になった。その理由は、応募フォームが利用者にとって使いにくく、質の悪いユーザーエクスペリエンス(UX)を生じさせる要素が満載だったためだ。そうした使い勝手の悪いUIは、「Bad UI」あるいは「BADUI」などと呼ばれる。 Bad UIは、使いにくさやUXの悪さだけでなく、具体的な被害を、それも大きな被害をもたらす原因にもなり得る。UIの設計者がBad UIを作らないようにするのはもちろんのこと、多くの人にとっても日頃からBad UIを意識して、それが
もう各所で話題になってますが,BADUI収集家としてはノウハウがふんだんに盛り込まれたたまらないワクワクするコンテンツでしたので,こちらにもしっかり残しておこうと思います. 8万人のボランティアを集めることを目標としている東京オリンピック2020のボランティア登録サイト,皆さん体験されましたでしょうか.12月に募集が終わってしまい,それ以降体験できなくなりますので,HCIやデザインなどに興味のある方は,ぜひともこの体験をすることをお勧めします. さて,この登録サイト,もともと「30分程度かかる」と明記されているもので,最初からなかなか強烈な感じがしますが,応募フォームの入力に30分程度かかること,そして入力途中で保存できることを明記しているのは,とても良いことだと思います.ちなみに,時間的な余裕がなかったためか,アクセシビリティ対応が十分ではないようです.ここら辺からも,時間的な余裕または
忙しい年の瀬ですが、皆さま如何お過ごしでしょうか。 さて、皆さんは「グッドデザイン賞はあるのにバッドデザイン賞が無いのはおかしい」という風に思ったことはありませんか? 私は職業柄、日常生活で見かけた良いデザイン事例と悪いデザイン事例を写真に撮ってストックしているのですが、その中には「本当にこれギャグじゃないの?」というレベルのバッドデザインがあったりするんですよね。 良いものを良いと評価することも大切ですが、良くないものを無視するのは人類の進歩に大きな影を落としているような気さえします。ということで、勝手にアワード化してしまいました。2017と付いてますが、私が見つけたのが2017年だったというだけで製造年度などとの相関性はなく、特に意味はないです。あくまでジョークコンテンツとしてお楽しみください。 【追記】Twitterの方で一部画像が自分で撮影したものではないのでは?とご指摘頂きました
明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI 毎日が暑すぎて,朝早く登校することで回避しようとしている中村研究室B3年の又吉康綱です. 2017年7月7日,8日に京都大学で行われた第10回ARG Webインテリジェンスとインタラクション研究会(ARG WI2研究会)にて研究発表をさせて頂きました. 発表内容 今回発表したのは,ペン可能な情報端末上で,自身が書いた過去の文字や他者が書いた過去の文字とリアルタイムで融合することで手書き文字をきれいにするシステムの提案です.まずは下の動画を見てください! 背景 小学校にiPadを導入という話もありますし,パソコンやタブレット,スマートフォンなどで手書きする機会が増えてきています.そして,学習の際にもペン入力可能な情報端末機器でノートやメモをと
初めて入った飲食店でシステムがわからず居心地悪くなる現象 世の中の不思議なデザイン集 自分の適応力が足りないではなく、デザインが悪い おわりに 初めて入った飲食店でシステムがわからず居心地悪くなる現象 例えば旅行中、ふと気になった繁盛しているお店に入るとする。または人気ラーメン店の食べ歩きなんかでもいい。初めて入ってみると、すでにお客さんがおいしそうに食べていて店員さんも忙しそうだ。なかなかこっちには来てくれる様子がない。そうすると居心地がだんだん悪くなってきてそわそわして周囲を観察しだす。うーん、ここは券売機で食券を購入するタイプか?それとも勝手に席に座るタイプだろうか。やはり店員さんを待つべきか…。 そうして自動券売機が店の良く見えないところにあったことが発覚しあわてて操作をしようとするが、どれを選んだらいいのかわからない。うーん、自分の食べたい奴はどの行のどの列にあるんだろう?そうし
人を観察し、解明し、喜ばせる――「BADUI」から始めるユーザインタフェースの考え方 ヒューマン・インフォメーション・インタラクション 中村聡史氏インタビュー 情報 #教養入門#BADUI 何階にあるか分からない教室の番号、オンなのかオフなのか分からない照明のスイッチ、どちらが男性なのか女性なのか分からないトイレ……そういったおかしなデザインを見たことはないでしょうか? 今回お話をお聞きする中村先生は、これを「BADUI(バッドユーアイ)」と呼び、世の中を観察して集め、活用しているそうです。 明治大学4年生の私、白石がいままでずっと気になっていた先生方にお話を聞きに行く、短期集中連載『高校生のための教養入門特別編』の第6弾。2013年に新設されたばかりの明治大学総合数理学部は、どのような研究をしているのでしょうか? ヒューマン・インフォメーション・インタラクションを研究している中村聡史先生
明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI 中村研究室への配属を(少しでも)検討されるみなさんへ。 こちらは、主に明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科の2年生の中で、本配属(3年次~4年次の2年間)として中村研究室を検討している学生さん向けへのウェブページとなっています。大学院で志望する学生さんにとっても多少は参考になるかもしれませんが、まだ大学院は運営実績がないので、どうなるかはわかりません。 さて、中村研究室では、ひとと情報の深い理解に基づく、ひとが情報をお手玉するように自在に扱えるインタラクティブシステムを実現することを目的としています。詳しくは、こちらに色々と研究の内容がありますので参考にしてください。2015、2016年度の学生さんの研究テーマとしては、平均手書
明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI 研究室に関する紹介記事です。研究室配属を希望される方にとって、多少は参考になるものだと思いますので興味のある方はどうぞ。 研究室本配属を考える学部2年生向けのメッセージ(2023年1月版) 先端メディアサイエンス学科においては,3年次の研究室配属はそのまま卒業にかかわるものですのでとても重要です.各研究室がどういう方針でどのように学生さんを指導しているのか.組織としての運営はどうなっているのか.そこに所属した結果,自分がどうなるのかといったことを考えるのはとても重要ですので,参考にしてもらえればと思います. 過去のもの 研究室本配属を考える学部2年生向けのメッセージ(2017年1月版) 研究室本配属を考える学部2年生向けのメッセージ(2019
中村聡史研究室 明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI 中村研究室への配属を少しでも考える学生さん向けに、(ブラックとうわさを聞く)中村研究室はこういうところだよというメッセージとして。そして、他の研究室を運営されている方が少しでも運営の方法を公開してくれることを願って(もっといいやり方や、このやり方は破たんするよとか教えて欲しい!)、当研究室の運営方法について書いて公開してみます。長いわりに、まだたった2年そこらの経験に基づくものですので興味のある方だけどうぞ。 まず前提として、研究室には現時点で学生18人(今後30人程度にまで増える予定)に教員が私1人だけで、私が研究室運営(というか仕事)に割くことが可能な時間が平日土曜の8時半~17時半(思い返してみたらほぼ平日のみだ...)
こんにちは! 梅雨の時期で大学に行くのが億劫になってきているB4の新納真次郎です。 先日、6/6~6/9にかけて福岡県北九州市の北九州国際会議場および西日本総合展示場にて行われた第30回人工知能学会全国大会(JSAI2016)にて研究発表をしてきたのでご報告させていただきます。 今回の研究は、エンタテインメントコンピューティング2015(EC2015)で発表した「平均図形も美しい」という研究をコミック工学に応用したものになります。EC2015の研究内容についてはこちらを見ていただければと思います。 研究の概要 今回の研究では、ひとが手描きで絵を描くときに、下の動画のように何度も何度も納得いくまで描きなおしているということに着目した研究です。 何度も描きなおすのは、ぶれなどによって自身が頭で思い描いたように手で再現できていないことが理由であり、その問題をこれまでEC2015で取り組んでいた平
ちょっとバタバタしすぎていたためBADUIネタがたまりすぎてきているので、少しずつ消化していこうと思います。 今回紹介するのは、学生さんからのタレこみで自動券売機にまつわるBADUI。自動券売機といえばBADUIの宝庫ですし、小さな飲食店の自動券売機は、そのお店の人によってとりあえずの形で作られていることが多いため、わかりにくいものが多くとても興味深いものです。 今回、学生さんにタレこんでいただいたのは、下図のような自動券売機。さて、あなたが購入しようとしているクレープはどれでしょうか? このクレープ屋さんの場合、事前に食品サンプルを見てどのクレープにするか決めておいて、この券売機に並んでチケットを購入する形式になっているそうです。ただ、実際に券売機の前に来てみると、自分が購入しようとしていたクレープがどれなのか(値段をしっかり覚えておかないと)わからず、また食品サンプルが入ったケースのと
失敗から学ぶユーザインタフェース 世界はBADUI(バッド・ユーアイ)であふれている 作者: 中村聡史出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2015/01/21メディア: 大型本この商品を含むブログ (2件) を見る数年前から切符の自動販売機で定期券が買えるようになったので、ある時定期券を買おうとタッチパネルに大きく表示された「定期券」を何度も押した。しかし画面は何の反応も示さない。まず定期券を挿入しなければいけない仕組みだったのだ。 本書はこのような使い勝手が悪かったり、誤解を招く「ユーザインタフェース*1」の事例を集めたものだ。写真入りで何が問題なのかユーモラスに説明されているので興味深く読み進めることが出来る。 今やユーザインタフェースはデザイナーに限らず一般人でも作成する時代だ。本書に挙げられた失敗事例は身近な所にもたくさんあるが、いろいろ事情もあって容易には手のつけようの無いモ
明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI 2016年6月4日~5日に静岡県伊東市の山喜旅館にて中村研究室の学部3&4年生の研究着手に関する合宿を行いました。 昨年度は1期生である学部3年生しかいませんでしたが、今年は2期生も加わって合計18名の大所帯での合宿。まず初日は18件の論文紹介(5分発表&5分質疑&Google Docsで共有のリアルタイム議事録)。論文紹介もさすがに18件ともなると色々な学会の論文、色々なトピックが登場してなかなか興味深いです。 ちなみに、今回登場した論文のタイトルは下記みたいな感じでした(まだ修士の先輩もおらず、隔週で回ってくるということ、英語に苦手意識を持ちすぎていることなどから、なかなか英語にチャレンジしてもらえないのが悩ましいところですが…)。 字幕
題記の理由はごく個人的なものに起因する。原因は、「イオングループのロックイン戦略に乗りたくないから」という心情が元になっている。 ダイエーにおいて、OMCカードの毎週日曜日、20日・30日5%OFF優待が2月28日で終了。だったら行かないという選択も無いわけではないが、他に買い物に行くスーパーよりも(値引き前)でも圧倒的に安い品目がある。行けば優待が無いのはムカつくということもあり、ローコストな代替策を考える必要があった。 ということで最初からWAONが選択肢の一番目だったのだが、レジ横のWAONカードを見ると300円という値段が付いている。 しかし、このWAONカード自体がタダではないんです。 カードの発行手数料として最初に300円取られます。 WAONカードを使うとポイントが貯まるので、現金で支払うよりもWAONカードで払った方がお得であることは本当です。(店員さんの言い分) しかし、
先日購入したiPhoneを設定するためアカウントを登録しようとしていた時のこと。下記のような姓名や郵便番号を入力フォームが出てきました。それぞれのフォームの横に何を書くのかという説明と、フォーム自体に灰色の文字で初期値が入っており、それに従って入力していくことになります。一見するととても分かりやすいものであるように思います。 さて、みなさんならこの3つ目、4つ目の入力フォームに何を入力しますか? この手のものは、漢字で名前を記入した後は、ひらがなまたはカタカナで読みを入力するというのは一般的なので、横のラベルを見ずとも、初期値から類推しつつささっと入力してしまうことができます。 で、この場合も同様に、横のラベルを確認せずに「なかむら」「さとし」と入力したのですが…よーくみてください。3段目、4段目に初期値として入っているのは、やまだ(姓のひらがな)、たろう(名のひらがな)なのですが、その横
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