スポーツや教育界で、体罰が問題になっている。体罰で追い詰められて自殺する生徒も出た。学校だけでなく、職場でも密室で同じようなことが行われている会社もあるだろう。 厳しい上下関係、上司の命令は絶対、暴言・罵倒は当たり前、時には暴力すら…。高度成長期には、そんな労働環境でも耐えられる「体育会系」出身の人材が重用されてきたが、今の低成長時代に、そんな人材だけで企業が存続できるとは思えない。 社員が自分の頭で考えたことを自由闊達(かったつ)に議論できる民主的な職場でないと、優秀な人材は集まらない。最近、表面化した体罰問題は、そんな変化を感じさせる。 キャリコネで「体育会系」をキーワードに検索すると、いまだに勢いで押し切るような雰囲気の職場について伝える社員の声が少なくない。例えば、産業廃棄物処理の三和油化工業で働く20代前半の男性社員は、会社の様子をこう説明している。 「昔の男性現場系の職場が、現