私はマンガが大好きです。 「いい年した大人がマンガ…ぷっ」と思った人もいるかもしれませんが、人にはそれぞれ事情があるものです。 私は書籍編集者になり、書籍を読めなくなりました。以前にも書きましたが、書籍を読むのではなく見るようになってしまいました。 いまや私にとって書籍とは、1行に何文字あるか、1頁は何行か、文字間や行間はどれぐらいか、フォントは何を使っているのか、といったように内容以外を見るものになっています。 さらに、カバーデザインは誰か、DTPは誰か、印刷会社はどこか、この定価であれば初版部数は何部か、版を重ねているようであればその理由は何か、といったように、仕事の一環として考えてしまいます。 子どものころから本が大好きで、新聞記者を経て大好きな書籍を制作できる編集者になりましたが、好きなことを仕事にしてはいけない典型例を体現しているわけです。 マンガも立派な書籍です。ただ、私がふだ