新潟県湯沢町で8月20~22日に開催された野外音楽イベント「フジロック・フェスティバル」。感染状況が深刻さを極める中での開催には、批判的な意見も多く見られた。だがフジロックに限らず、コロナ禍においてフェス開催に踏み切ることには、当事者としても葛藤があるようだ。フェス主催者や参加者に「それでもフェスを必要とする理由」を聞いた。 【画像】フジロックのMVP?圧巻の復活を果たしたバンド 「この状況下で開催をしたわけですから、批判を受けることは承知の上だと思います」 こう話すのは、音楽フェス「VIVA LA ROCK」(ビバラロック)をプロデュースする音楽ジャーナリストの鹿野淳氏だ。主催者かつ音楽評論家としての立場から、フェス開催について様々な思いを抱える一人だ。 「ですが、批判されるのが嫌だからといって、やめるようなものではありません。フェスに向けては、様々な準備を重ね、多方面の方々と協議をして