「テレビはオワコン」——そんな言葉が、もはや冗談ではなく現実になりつつある。 最新の調査によると、10代のテレビ視聴時間は1日たったの39分、20代でもわずか53分だという。 新書『テレビが終わる日』の著者で元NHKアナウンサーの今道琢也氏が明かすのは、視聴率低迷どころではない、壊滅的な“テレビ離れ”の実態だ。 テレビというメディアが残酷な未来へ向かっている理由とは何か? 「若者の○○離れ」という言葉をよく耳にします。「若者の車離れ」「若者のビール離れ」「若者の海外旅行離れ」……いろいろ言われていますが、価値観の多様化によって、皆が同じものを求める時代ではなくなったということでしょう。 中でも「壊滅的」と言えるほど進行しているのが、「若者のテレビ離れ」です。10代の一日のテレビ視聴時間(リアルタイム視聴・平日)は、2012年には、102・9分だったものが、直近では39・2分へと激減していま
