2月にロシアの反体制派アレクセイ・ナワリヌイ氏が獄死し、妻のユリアさんは3月17日開票の大統領選で反プーチン運動を呼びかけている。ユリアさんについての報道を調べた今井佐緒里さんは「主婦だったユリアさんは4年前にナワリヌイ氏が毒殺されかけたとき、メルケル首相に助けを求めてドイツに夫を運び、命を救った。それ以来、彼女は欧米でも有名になり『強い女性』というイメージで知られるようになった」という――。 ■2020年に夫が毒殺されかけ、ユリアはプーチンに手紙を書いた 2020年8月20日、シベリアのトムスク発モスクワ行きの飛行機の中で、夫アレクセイは突然苦しみだした。 このときの様子は携帯で撮影された。彼が苦しみ叫ぶ声が、ドキュメンタリー映画『ナワリヌイ』の中でも生々しく登場している。 ちなみにカナダ人ダニエル・ロアー監督のこの作品は、第95回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した ユリアのツ
3月1日、冬の分厚い灰色の雲に覆われたモスクワ南東部「悲しみの癒し」教会。 2月16日に獄中で死亡したロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の葬儀には大方の想定を超える多くの市民が集まっていた。 独立系の調査プロジェクト「ホワイト・カウント」によれば、その数は少なくとも1万6500人に上るという。 【画像】ナワリヌイ氏の葬儀が「反戦デモ」に―群衆の中で聞いた”不服従”の声「諦めない」 驚くのは、その人数の多さだけではない。 集まった人たちは、葬儀が行われた教会から埋葬先の墓地までおよそ3キロの距離を「反戦」のシュプレヒコールを上げて行進したのだ。 その間、治安部隊はほとんど実力を行使しなかった。むしろ交通を整理し、年寄りを気遣った。 こんなことは、プーチン政権によるウクライナ侵攻後の2年間ではじめての出来事だ。 現場では、一体なにが起こっていただろうか? 集まった人々はどのような気
19日、ロシア北部ヤマロ・ネネツ自治管区の連邦捜査委員会事務所から出るナワリヌイ氏の母親(左)と弁護士(ロイター=共同) プーチン政権と対立し、北極圏の刑務所で死亡したロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の広報担当者は19日、当局が現地を訪れたナワリヌイ氏の母親と弁護士に、14日間かけて「化学検査」を行うと通知したとX(旧ツイッター)で明らかにした。「殺人の痕跡を隠蔽するための露骨なうそだ」と非難した。 【写真】ナワリヌイ氏妻「アレクセイならやはりここに」 当局は遺体の引き渡しを拒んでいる。ナワリヌイ氏の妻ユリアさんも19日の動画声明で、遺体引き渡し拒否は猛毒の痕跡が消えるのを待つためだと主張。「(われわれは)プーチンがなぜ3日前に夫を殺害したのかを知っており、近くお伝えする。誰がどう罪を犯したのか突き止める」と宣言した。(共同)
ロシア・サンクトペテルブルクで政治弾圧犠牲者の記念碑に献花し、ナワリヌイ氏に弔意を示す女性=18日(AP=共同) 北極圏の刑務所で死亡したロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の広報担当者は19日、現地を訪れているナワリヌイ氏の母親と弁護士が遺体安置所を訪れたが、当局が中に入るのを許可しなかったとX(旧ツイッター)で明らかにした。死因は特定されておらず、調査延長を告げられたとしている。 広報担当者によると当局側は、調査に要する期間を明らかにせず、安置所に遺体があるかどうかの確認も拒否した。人権団体「OVDインフォ」は19日、遺体を親族側に引き渡すよう求める連邦捜査委員会宛ての市民のアピールが5万6千件を超えたと明らかにした。
プーチン大統領の汚職を追及し、ロシアで最も有名な反体制派の政治家だったアレクセイ・ナワリヌイ氏が刑務所内で死亡した。2月16日、連邦刑務所が発表した。 これを受けて、いま、ロシア全土でナワリヌイ氏の追悼行為の輪が広がっている。 【画像】プーチン政権をいらだたせるナワリヌイ氏への献花の列 組織されないロシア市民の意思 「反戦」や「反プーチン」といったスローガンを叫べば即座に捕まる。集会を開くことも許されない。そんなロシアで、自発的に市民ひとりひとりが、街の中にあるソ連時代の政治弾圧の犠牲者にささげられた記念碑に献花をしはじめたのだ。 この行為はナワリヌイ氏を追悼するものであるとともに、彼はプーチン政権の政治弾圧によって殺されたのだという、市民たちの政権に対する強い意思表示だ。 この献花が、プーチン政権をいらだたせている。 プーチン政権は、ロシア全土に大規模な治安部隊を動員し、献花する人びとを
ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が死亡した刑務所=18日、極北ヤマロ・ネネツ自治管区ハルプ(EPA時事) 獄死したロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に関し、独立系紙ノーバヤ・ガゼータの関連メディアは18日、収監先の刑務所があった極北ヤマロ・ネネツ自治管区の救急医療関係者の話として、遺体から複数のあざが見つかったと伝えた。 【写真】ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏の死を悼む女性 死亡したのが当局発表の「16日午後」よりも前だったという証言もあり、死因を巡って疑念が深まっている。 遺体は刑務所から移送され、中心都市サレハルドの病院に安置されているという。現地を訪問した母リュドミラさんは死亡通知を渡されたのみで、遺体の引き渡しを受けられていない。 救急医療関係者によると、あざの一つは胸にあった。「心臓マッサージを行うと現れる」とされ、蘇生を試みたとする当局発表を裏付け
ロシアではプーチン政権を批判する急先鋒として知られ、刑務所で死亡したナワリヌイ氏を追悼する動きが全国の少なくとも36都市に広がり、ロシアの人権団体は、これまでに400人以上が拘束されたとしています。 ロシアのプーチン政権への批判を続けたナワリヌイ氏は、16日に収監されていた刑務所で死亡しました。 当局はこれまでに詳しい死因を発表していませんが、支援団体の幹部によりますと、刑務所を訪れた母親と弁護士は「死因は『突然死症候群』だ」と言われたということです。 しかし、母親らが遺体を受け取るために、刑務所の職員から伝えられた場所に向かったものの、そこに遺体はなく、独自に死因を確認することができない状態が続いています。 こうした中、ロシア各地では17日もナワリヌイ氏を追悼する動きが各地で続き、このうち、第2の都市サンクトペテルブルクではソビエト時代の政治弾圧の記念碑の前に集まった人たちが、治安部隊に
ドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議に出席した、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻、ユリア・ナワルナヤ氏(2024年2月16日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News 【AFP=時事】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏が収監先の刑務所で死亡したのを受け、妻のユリア・ナワルナヤ(Yulia Navalnaya)氏は17日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領はロシアとナワリヌイ氏の家族に対する「残虐行為」で裁かれなければならないと訴えた。 【写真特集】2024年に亡くなった著名人 ユリア氏はドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議(Munich Security Conference)で、「プーチンとその部下全員には、私たちの国、私の家族、私の夫への仕打ちに対する罰をいつか受けることになるのを知ってほし
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