12月28日、「アラブニュース」が報じた記事が大きな波紋を広げている。「日本政府、他国の軍事費への資金提供へ」というタイトルで、林芳正外相が会見で「外国軍に対し、資金協力する枠組みを導入する」と話したことを取り上げている。 【写真あり】岸田首相をもっとみる 林外相は、27日の会見で、中東メディアの記者から問われ、こう答えた。 「わが国にとって望ましい安全保障環境を創出するためには、わが国自身の防衛力の抜本的強化に加えまして、同志国の安全保障能力・抑止力、これを向上させることが不可欠でございます。 こうした目的を達成するため、開発途上国の経済社会開発を目的とするODAとは別に、同志国の安全保障上のニーズに応えて、資機材の供与等をおこなう、軍等が裨益者(ひえきしゃ=便益を受ける対象)となる新たな無償による資金協力の枠組みを導入することにしております」 簡単に言えば、ODA(政府開発援助)とは別