なぜ統一地方選挙の投票率は低いのか。評論家の八幡和郎さんは「候補者の質が下がり、まともな政策論議も行われていない。これならば知事は選挙ではなく議会で選んだほうがいいのではないか」という――。 【この記事の画像を見る】 ■知事選も道府県議選も投票率は過去最低 第20回統一地方選挙の前半戦である、9道府県と6政令指定都市の首長、それから41都道府県議会、17政令市議会の投票が4月9日に行われた。 知事と市長については、なんと前代未聞の、15選挙すべてが「ゼロ打ち」、つまりNHKが投票締め切りと同時に、開票率ゼロパーセントで「当確」を出すという一方的な選挙となった。 〈都道府県のトップは実は「よそもの」が多い…知事47人中27人が「東大出身のエリート」である本当の理由〉(2023年4月4日)で指摘したように、現職が圧倒的に有利なので多選が多く、また、東京大学出身者、それも官僚が半数以上であるのも