1. 人手不足 「学校給食実施状況等調査」(文部科学省)によると、学校給食調理員の数は年々減少している。令和4年度の全国有効求人倍率も2.18* と、求人に対する求職者が足りていない。原因は低賃金に加え、気楽に働ける職場でもないことがあげられる。夏の調理場は40度を超え、食中毒予防にも気を配る必要がある。過酷な労働環境に対して、相応の賃金が支払われていない。また、腸チフス、コレラといった病原性細菌が多く存在する開発途上国に旅行する際には、生水、生野菜、氷、アイスクリーム、皮を剝かないで食べる果物を口にすることは禁止されている。 * job tag(厚生労働省) 管理栄養士の成田崇信氏は「人がいないから人手不足なのではなく、人が集まらない条件であることが原因」と指摘する。ではなぜそのような条件のままなのか。 待遇が向上しない要因は?