ブックマーク / toyokeizai.net (3)

  • JR東日本が「360キロ新幹線」に着手する理由

    7月4日、JR東日(東日旅客鉄道)は次世代型新幹線の開発を始めると発表した。2019年春をメドに試験車両を完成させ、最高時速400キロメートル程度での試験運転を行う。北海道新幹線が札幌まで延伸する2030年度までに時速360キロメートルで安全、快適に営業運転できる車両を開発することが目標だ。 この日に先立つ6月28日には、JR東海(東海旅客鉄道)が東海道・山陽新幹線の次世代車両「N700S」の概要を発表している。思えば1990年代には、JR州3社は競って高速試験車両の開発にしのぎを削っていた。JR発足30年という節目の年、新たな新幹線の開発競争の火ぶたが切られたのは間違いない。 ところで、JR東海のN700Sは来年3月に確認試験車が登場し、2020年度には量産車が営業運転を行う。一方のJR東日の次世代新幹線の営業運転はそのずっと先だ。なぜ発表がこのタイミングになったのか。 先頭車両

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  • 上越新幹線「秘密兵器」で鈍足を返上できるか

    上越新幹線は1982年に開業し、東海道新幹線、山陽新幹線、東北新幹線・東京―盛岡間と並ぶ「既設新幹線」の1つだ。これらの新幹線は、「全国新幹線鉄道整備法」に基づく「整備新幹線」とは違って建設費も巨額である。それは駅の規模が大きいことや、途中駅には必ず通過線が設けられていることでも明らかだ。建設コストを抑えた整備新幹線とは格が違う。 しかし整備新幹線が最高時速260kmで建設されたのに対して、上越新幹線の最高時速は240kmにとどまる。全国の新幹線でいちばん遅い。これは上越新幹線・東京―新潟間の距離が短くて、航空機というライバルがいないことで、ほかの既設新幹線ほどスピードアップが重要視されなかったことが理由の1つだが、運用されている車両も東北新幹線からのお古ばかりで、冷遇されている感は否めない。 上越新幹線に最新型「E7系」が登場 そんな上越新幹線に2018年度からE7系が新製投入されること

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  • ミニ新幹線25年「フル規格」求める山形の今

    山形新幹線は1992年7月、新幹線区間と在来線区間を行き来できる、日初のミニ新幹線として産声を上げた。山形県の資料によると、東京―山形間の所要時間は最短で3時間4分から2時間27分に短縮され、福島での新幹線と在来線の乗り換えも解消した。 新幹線は在来線より線路の幅が広く、車体も大きいため、それまでの「フル規格」新幹線車両は、在来線に乗り入れられない。そこで、在来線に新幹線用のレールを敷き直す一方、在来線のホームやトンネルなどの施設に対応できる車両を開発した結果、「新在直通」の列車の運行が実現した。これがミニ新幹線だ。 ミニ新幹線構想はもともと、東北(盛岡以北)、北陸など「整備新幹線」5路線の着工が、財政難を理由に足踏みを続けた時代に生まれた。山之内秀一郎・元JR東日会長の『新幹線がなかったら』(東京新聞出版局)などによると、同氏の着想を元に、旧国鉄でミニ新幹線の検討作業が始まったのは1

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