「二、三枚の仕立てのいいシャツに、数十枚の色とりどりのスカーフで日々お洒落を愉しんでいた」… オードリーヘプバーンが世に出たばかりの頃、お金がないなりに、ファッションを愉しみ、自分のスタイルを築いていた逸話が有名だ。 僕はというと、オードリーヘプバーンのスカーフではないが、学生時代から仕事の関係上、たくさんのネクタイと触れ合い 所有する人生だった。 ユナイテッドアローズという日本最高峰のセレクトショップの店頭に立ち、ドレスラインのファッションをたくさん学ぶ学生時代を送ってきた。 高くて買えないものも積極的に試着をし、先輩たちから色んな雑学を教わり、僕より何十倍も魅力的なお客様にお勧めをし、生地や仕立てやその一つ一つを、僕なりに吸収しようとしてた。 ジェームズボンドやジョンFケネディや…かつての有名スターのように、タイを欠かさず、紳士な日々を過ごす大人になると思っていた。 … いまやモノを