二拠点生活を始めてからぼんやりと考えているテーマがある。 それは「東京(脳)⇔地方(手)」という図式だ。 何も新しいことは言えてないが、東京はインターネットによる産業革命を推し進める「脳」の仕事が強い。より高度な脳化に適した人材が、よりお金を稼ぐことができる。脳による脳のための経済圏。 一方、地方はまだまだ「手」を動かした職業が強い。例えば長野市で出会うプレイヤーたちは「一級建築士」「料理人」「革細工職人」「家具職人」などなど、字の通り「手に職」を持っている。美意識や倫理観は自己で受け持ち、個人事業主として借金を背負ってでも、好きな仕事に人生を賭ける。 長い歴史で見れば「手に職」の価値観が圧倒的だろう。一次産業といわれる国を支える仕事は農業、林業、漁業だ。ただし、後継者不足や産業として稼ぎにくくなっているため、東京的な「脳」化のテクノロジーが一次産業を支え始めている。 少しずつこのグラデー