東京都品川区のJR横須賀線で側道から転落したタクシーが電車と接触した事故で、タクシーはフェンスの手前で停車し、料金を精算中に突然、急発進していたことが警視庁大井署幹部への取材でわかった。 警視庁は、死亡した運転手の東京都葛飾区東立石、栗原勝司さん(73)がアクセルとブレーキを踏み間違えた可能性が高いとみて、詳しい状況を調べている。 同署幹部によると、乗客の男性(56)は同署に対し、「料金を精算するためにフェンスの30メートルほど手前で停車し、釣り銭を受け取る前にタクシーが急発進した」などと説明。通行人も、栗原さんのタクシーとみられる車が停車しているのを目撃していたという。 タクシーは側道のフェンスを突き破って約7・5メートル下のJR横須賀線の線路上に転落。男性も腕を骨折するなどの重傷を負った。