どこまで冷酷なのか。昨日10日、安倍晋三首相の3.11会見を打ち切ることが発表された。東日本大震災の発生翌年の2012年から毎年3月11日に開いてきた首相記者会見だが、震災から6年となり「一定の節目を越えた」というのだ。 安倍首相は昨日、“森友学園報道潰し”のために、急遽、南スーダンPKO部隊撤退の会見を開いた。自分に都合の悪いことを隠すために会見を開いたり、会見を打ち切ったり、安倍首相の頭にあるのは自らの保身のことだけで、自衛隊員のことも、被災地のことも、まったく真剣に考えていないことの証左だろう。 だいたい「一定の節目を超えた」などと正気で言っているのだろうか。いまも12万人を超える人が避難生活を送り、約3万人が仮設住宅で生活している。被災地では人手不足に加え、東京五輪関連の建設ラッシュのせいで工事費が高騰し被災地での公共工事の入札不調が相次ぐなど、復興が遅れている。とくに福島の場合は
百田尚樹、青山繁晴、竹田恒泰…森友学園を賞賛し協力してきた極右文化人たちが見苦しい開き直りと話のスリカエ ようやくテレビでも連日取り上げられるようになった学校法人森友学園への国有地格安売却問題。先日も、「籠池理事長とは1回も会ったことがない」と言い切っていた安倍首相の国会答弁に対し、フジテレビは昭恵夫人が塚本幼稚園での講演会で「前々から、塚本園長(籠池理事長)からは主人にもお手紙をいただいたり、電話で話をしていただいたり、実際にもお会いしていただいたりしていたりしていました」と語っていたVTRを放送。安倍首相の「嘘」がどんどんと暴かれている状態だ。 そんななか、同じように醜態をさらしているのが、森友学園が運営する塚本幼稚園を礼賛してきた極右文化人たちだ。塚本幼稚園で開かれる講演会には、昭恵夫人以外にも、さまざまなネトウヨの神とも言うべき“極右芸人”たちが揃いも揃って登場、HPでも熱烈な推薦
室井佑月の連載対談「アベを倒したい!」第3回ゲスト 斎藤貴男 室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底批判!「安倍政権に逆らう人が片っ端から逮捕される」 東京新聞の「大波小波」でも取り上げられるなど、各方面で大きな反響を呼んでいるこの連載対談。ところが、そのことを当の室井佑月に報告しようと電話したらいきなりこんな苛立った声が返ってきた。 「反響があったとか喜んでる場合じゃないって! そんなことより共謀罪やばいよ、なんとか止めなきゃ!」「次は、共謀罪の恐ろしさをみんなにわかりやすく伝える対談やるよ!」 そう、室井はあいかわらず本気なのである。ということで、今回は、共謀罪が初めて法案提出されたときから、その危険性を訴えてきたジャーナリスト・斎藤貴男氏をゲストに迎え、安倍政権が今国会で成立をもくろむ共謀罪の問題点を、一から検証することにした。 対談では、共謀罪がいかに危険で不要なものであるかはもちろ
安倍応援団が“森友学園”疑惑封じ! NHKは予算委員会を中継せず、田崎史郎は『ひるおび!』で露骨な安倍擁護 本日も国会で学校法人森友学園との関係を追及された安倍首相。疑惑を晴らしたいのであれば本格的な調査の指示をはっきりすればいいのに、その答弁は「印象操作だ!」「レッテル貼りだ!」の一辺倒。逆に怪しさは増していくばかりだ。 しかし、その怪しさを覆い隠そうとするのがメディアだ。きょうはなぜか国会の模様がテレビで中継されなかった。しかも、きょうの衆院予算委員会は、予算の締めくくり質疑の日。2015年も2016年も衆院予算委の締めくくり質疑の模様をNHKは中継しているが、過去最大となる約97兆円の新年度予算が採決されるきょう、NHKは中継をおこなわなかったのである。 もちろん、NHKが中継しなかったのには理由がある。事実、本日質疑に立った共産党の高橋千鶴子議員はTwitterで「TV中継を与党が
安倍政権ともつながりが深い日本最大の右派団体「日本会議」が、いま、出版・言論界で注目を浴びている。 今年5月には、著述家の菅野完氏がウェブメディア「ハーバー・ビジネス・オンライン」で昨年2月から連載していた論考を書籍化した『日本会議の研究』が発売。書店に並ぶ前から、椛島有三日本会議事務総長の名義で、版元の扶桑社に出版差し止めを要求する申し入れ書が送られるなどし、大きな話題になっている。椛島氏は、菅野氏が同書で日本会議の中枢に座る「生長の家原理主義」の一人として名指しした人物だ。 言論活動に対して、それが巷間に出る以前から「抗議」と称して差し止めを要求する。これは明らかに言論、出版の萎縮を狙った威嚇行為だ。断じて許されるものではない。 しかし、日本会議側がいくら圧力をかけても、昨年以降、メディアは日本会議を大きく取り上げるようになった。新聞でもたびたび取り上げられるようになり、追及の動きは止
〈自分にはもう耐えられそうにありません〉──「フライデー」(講談社)によるコカイン吸引疑惑報道を受け9日、芸能界引退を発表した俳優の成宮寛貴。突然の引退発表が世間に与えた衝撃は大きく、直筆の引退コメントが公表されると、一気に「『フライデー』が成宮を引退に追い込んだ!」「週刊誌が人の人生を潰していいのか!」と同誌に対する批判がネット上に溢れかえった。 また、同様に『ワイドナショー』(フジテレビ)では、先週放送分で松本人志も「下手したら廃刊ですよ」と「フライデー」を批判していた。 しかし今回、成宮を引退にまで追い込んだのは「フライデー」だけの問題ではない。それは“テレビの後追い報道”の大きさだ。 たしかに「フライデー」は、今月2日に発売された号で第一報を打ち、成宮が引退発表をした9日には第二弾として、成宮がコカインを知人に要求する「肉声データ」の詳細を報じていた。 だが、ここまで大きな騒動にい
井川遥「暴力住職の親族」報道でネトウヨが在日ヘイト攻撃! カミングアウトできないのは本人のせいじゃないのに 女優の井川遥が、ネット右翼からヘイト攻撃を受けている。数日前から、ツイッターなどで、こんな書き込みをされているのだ。 〈井川遥の本名は趙秀恵。これ、大スクープなのにテレビでは絶対報道しないwww 同胞が問題起こし過ぎで在日擁護もそろそろ限界じゃないですか?笑〉 〈私は井川遥が朝鮮人=趙秀恵だって知ってましたけどね(^^;; 大して可愛くもなく、格好良くもないのに、異常に推されてる連中は怪しい〉 〈井川みたいな下手くそ整形自称女優が使われるのはチョン枠 それだけで悪そのもの〉 引用するのも躊躇われる下劣な民族・出自差別だが、このヘイト攻撃に火をつけたのは、どうも、先週発売の「週刊新潮」(新潮社)12月8月号に掲載された記事「ついに家宅捜索が行われた渦中の暴力住職は『井川遥』の叔父さまだ
長渕剛がFNS歌謡祭でワイドショーや歌番組を真っ向批判! 凍りつくフジ、『とくダネ!』は長渕映像を封印 昨晩の『2016FNS歌謡祭 第1夜』(フジテレビ)での長渕剛のパフォーマンスが大きな話題となっている。本サイトは「FNS歌謡祭出演なんかよりすごい!」として、長渕剛が作家の柳美里と共作した福島・南相馬の高校の校歌を紹介したが、FNS歌謡祭のほうもすごかった。 番組の最後、トリとして登場した長渕。同番組への出演は今回が初めてで、予め告知されていたのは、この歌謡祭用にアレンジされたスペシャルバージョンの『乾杯』を披露するということだった。 カラフルなジャケット姿に、ギターを持ってひとりで暗いステージに立った長渕は、のっけから鬼気迫る雰囲気を漂わせていた。画面右上には「初出演!魂の叫び」とのテロップ。ギターをかき鳴らし始めた長渕が歌ったのは、文字通り魂の叫びだった。 『乾杯』本編を始めるまえ
投票日まで一週間に迫った衆議院選挙だが、各党がこぞって掲げているのが“女性のための政策”。しかし、その実態はなんともお粗末なものだ。たとえば、「女性の輝く社会を」というスローガンを掲げた安倍晋三首相だが、先の内閣でその目玉として大臣、党役員に起用した山谷えり子、高市早苗、有村治子、稲田朋美らが女性の活躍の足を引っ張る“反女性”思想の持ち主だったことを本サイトが指摘。大きな反響を呼んだ だが、女性大臣に限らず、女性の活躍など露ほども考えていない議員はわんさといる。そこで今回は、衆院選に出馬する議員から“反女性”候補者をピックアップし、ベスト7を発表したい。 “税金投入してまで母親は無理に働かなくていい”…文部科学大臣のトンデモ教育理論 ★1位 下村博文(自民党/東京11区) 先の内閣では文部科学大臣を務め、その知名度から当選は確実とみられる下村氏だが、大臣就任時には「EM菌」「ナノ純銀除染」
ネットではこれだけ盛り上がっているのに、マスコミではテレビ、新聞、雑誌ほぼ全てが沈黙を続けている百田尚樹『殉愛』騒動。今更ながら、作家タブー、バーニングタブーにひれふすマスコミのだらしなさを思いしらされたかたちだが、しかし、この状況に意外なところから批判の声が上がった。 「このまま知らん顔していようかと思ったが、やはり書かずにはいられない」 本日12月4日発売の「週刊文春」(12月11月号/文藝春秋)でこう切り出したのは、あの大御所作家・林真理子。林は同誌の連載コラム「夜ふけのなわとび」で、メディアがこの問題を報道しないことに違和感を表明し、「週刊文春」も含めた週刊誌を「これで朝日新聞のことを叩く資格があるのか」と徹底批判したのだ。 もともと林は『殉愛』を発売後すぐに読んで、「とても面白かった」と評価していたらしい。ところが、編集者にこの献身妻が実はイタリア人と重婚の疑いがあると教えられ、
賛否両論の百田尚樹の『殉愛』(幻冬舎)に、新たな疑惑が浮上した。今度は、感動の愛の物語の主人公であるやしきたかじんの妻・さくらさんが、なんと同時期に別の男性と結婚していたというものだ。 きっかけは、たかじんと30年来の付き合いがあるという一般男性のブログのコメント欄に、「イタリア在住」と称する人物が〈彼女は年下のイタリア人と結婚していました。今は削除されていますが、 都会っ子イタリアに嫁ぐというような名前のブログをやっていました。〉と投稿。これを受けて「2ちゃんねる」では情報収集が行われ、“さくらさんと思しき人物”のブログを発掘したのだ。 そのブログとは、NOAHなる人物が開設していた「都会っ子、イタリア・カントリーサイドに嫁ぐ」(すでに削除済み)というもの。ブログ上の説明によれば、以下のような内容のブログである。 〈シャネルとバーキンをこよなく愛し、高層マンション、タクシーの完全都会っ子
【サイゾーウーマン初出】(2014年4月) 「VERY」(光文社)は、30代から40歳前後の母親をターゲットにした人気ファッション雑誌だ。井川遥を表紙にしたセレブママ路線が受け、部数も35万部を誇っている。ところが、その「VERY」編集部に意外なところから一本の電話がかかってきた。電話の主は内閣広報室。安倍内閣のメディア対策を一手に担っている部署だ。電話をとると、相手はこう切り出したという。 「秘密保護法を特集するのですか。それならうちも取材してくれませんか」 確かに、「VERY」3月号には「お母さんこそ、改憲の前に知憲! 今、改憲が実現したら、将来、戦地に行くのは誰?」と題された記事が掲載される予定で、そこでは特定秘密保護法についても詳しく触れられていた。つまり、安倍内閣は批判記事が掲載されるのを知り、「こちらの言い分も載せろ」とやんわり圧力をかけてきたといえる。 しかも、電話がかかって
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