京都市の門川大作市長は18日夜、上京区であった参院選候補者の応援演説で、死傷者が60人超に上る京都アニメーション第1スタジオ(伏見区)の火災に触れ、「火事は3分、10分が大事。選挙は最後の1日、2日で逆転できる」と述べた。大惨事への対応を支持拡大の材料に使うような発言に、会場内からも疑問の声が聞かれた。 京都アニメーションの火災では、火を付けたとみられる男の身柄を京都府警が確保している上、周辺住民は爆発音も聞いており、初期消火は難しい状況だった可能性が高い。演説会場にいた選対関係者は「発言にどきっとした。選挙に力が入って口が滑ったのだろう」と困惑していた。 門川市長は演説会後、京都新聞社の取材に対し「一般によくある標語だ。誤解があったなら、今後気をつける」と話した。
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