トム 私が1990年代に日本の実業団でプレーしていた時に感じたのは、仕事では徹底的に細部、ディテールにこだわるのに、バスケットボールとなると、ディテールが消え去ってしまっていたことです。当時の日本男子のバスケは大雑把で、単に5対5のドリルをやっているようなものでした。1990年代、アメリカの方がより細かいスキルを重視して試合をやっていましたよ。 エディー なぜ、ディテールにこだわらないコーチングになってしまうのか? 日本人は、細かいことにこだわる国民性なのに、ことスポーツの指導になるとそれが消えてしまうのは、日本のスポーツの大きな課題ですね。その原因は、どの競技の選手たちも中学、高校時代から長時間練習に慣れていることにあると思っています。 トム 長時間練習が当たり前になってしまうと、一つひとつの練習に対する集中力を欠きがちですよね。 エディー その通りです。彼らはひとつのセッションが3時間
![外国人“鬼コーチ”が日本に課した「長時間練習」は「部活の根性練習」と何が違う? 「日本の高校生はケガを指導者に言い出しづらい」(生島淳)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e166907e56a1192355a0a3efa724dc72ff7b6e85/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fc%2F6%2F-%2Fimg_c6607f99f5abe01c1334fbfb263837cf184849.jpg)