一部の左翼団体による「反米・親北」を叫ぶ声が、8月のソウルの街角に響きわたっている。 8月15日の光復節(日本の支配からの解放記念日)を前に、韓国大学総学生会連合(韓総連)、祖国統一汎民族連合(汎民連)などの利敵団体が米国国旗を燃やし、北朝鮮のミサイル発射や先軍政治を擁護する極端な反米・親北アジテーションを繰り広げている。 これに全国民主労働組合総連盟(民主労総)、韓国労働組合総連盟(韓国労総)、全国教職員労働組合(全教組)なども加勢し反米デモを行っており、今後さらに大規模な宣伝活動を計画している。しかし一部の急進的な反米の主張は、市民の好反応を得られず、勢いが衰えてきている。 ◆8月は反米・親北朝鮮アジテーション月間 北朝鮮は先月の水害による被害のため、当初平壌で予定されていた光復節の共同祝賀行事を取りやめた。しかし韓国側の親北朝鮮団体はこれをものともせず、共同祝賀行事を前提と
「われわれが変化を望む新たな教育の場は、競争・序列・エリート主義・成功神話の垢(あか)にまみれ、(子供たちに)ムチ打ち追い立てるような投機目的の教育ではない」 「教育開放などとんでもない。韓米自由貿易協定(FTA)を撤回せよ」 今年5月27日、全教組創立17周年を記念し、ソウル蚕室学生体育館で開かれた全国教師大会では各種のスローガンが飛び交った。張恵玉(チャン・ヘオク)全教組委員長(52)をはじめ、全国から集まった5000人あまりの教師らは力強く拳を握りしめ、労働歌「イムのための行進曲」を合唱した。 教師らは会場のあちこちで闘争スローガンを力強く叫んだ。司会者も「闘争だけが希望」と言った。大会の合間には平沢への米軍基地移転を巡る反対派と警察の衝突映像が流された。警察に足蹴(あしげ)にされ、ずるずると連行されていく鎮圧場面と住民らの怒りが画面に写しだされていた。ある組合員は「新自由主義
既存の花札の絵を連想させながらも韓国の歳時風俗を月別に表現した。季節・神話・念願も素材にした。日本を象徴する「光」の字の代わりに「福」の字をムクゲの花の模様の中に入れた。 韓国型の花札が誕生した。 既存の花札の絵を連想させながらも、韓国の歳時風俗を月別に表現した。四季や神話、念願なども素材になっている。 日本を象徴する「光」の字の代わりに「福」の字をムクゲの花の模様の中に入れ、四つの方位を守る守護神、左青龍・右白虎・南朱雀・北玄武と、中央を意味する黄龍も人間に代えた。また、既存の花札の赤短・草短・青短の代わりに、新羅・百済・高句麗の三国を象徴する韓国伝統の徽章を入れた。 製造メーカーは「花札には日本の帝国主義者らが意図する民族精神の抹殺と皇民化の政策が染み込んでいる。大衆的な遊びの花札を韓国文化の絵に代える事業こそ、日本植民地時代の残骸を清算すること」と説明した。
米国議会調査局のラリー・ニックス先任研究員は2日、「盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権は韓半島(朝鮮半島)以外の北東アジア地域紛争に在韓米軍が投入されることについて、“拒否権を行使することもあり得る”とする立場をとっている。それならば、米国はあらかじめ在韓米軍の空軍力を韓半島から撤収し、空軍の戦略的柔軟性問題に関する韓国との摩擦が発生する余地をなくしてしまうこともできる」と語った。 また、ニックス研究員は「在韓米空軍の射撃場がなく、訓練に困難を来している問題が米空軍の韓国駐屯に対する再評価作業につながることもあり得る」とも語った。数日前、米国のジャーナリストであるリチャード・ハロラン氏の在韓米軍全面撤収論に続き、今度は在韓米空軍の撤収が再び米国内で論議されているのだ。これらの発言は、在韓米軍の撤収論議に本格的に火がつき始めたという印象を与えている。 海外駐屯米軍をある一地域に貼り付けておくので
「目標にしている選手はブラジルのロナウジーニョです」 はあ? なんでまたサッカー選手のロナウジーニョ? 日本プロ野球、阪神タイガースのエース・井川慶投手(27)が今年初めにあるインタビューで語った言葉だ。イ・スンヨプ(読売ジャイアンツ)に韓日通算400・401号ホームランを献上した井川。今彼の「伝説」が韓国の野球ファンの間で話題を呼んでいる。 彼はどいうわけが大のサッカーファンだ。家にはサッカー関連ビデオが数百本あるという井川。今年7月「野球に差し支えない程度にW杯サッカーを見ている。選手たちの闘志と気迫は本当に感動的だ」とコメントしている。 井川はテレビゲームとマンガをこよなく愛していることでも有名だ。選手たちの実名が登場する野球ゲームに自分の名前を出すためにプロ野球選手になったと言うほど。「怪物」松坂(西武ライオンズ)よりもゲームの実力が下なのを挽回するために猛特訓したこともある
敵の兵士が隠れていないか偵察したり、地雷が埋められていないか調査しながら、撮影した映像を基地に送ってくれる偵察用ロボット。地面に埋まっている不発弾や対人・対戦車地雷などを探知し、取り除いてくれるロボット…。 しょせんは映画の領域で活躍するにすぎなかった最先端ロボットが、韓国で開発されようとしている。 陸軍は2日、「軍事用ロボットの3段階発展計画をまとめ、本格的な軍事用ロボットの開発に乗り出す」とし、「この先、韓国の地形に合った軍事用ロボットシステムの構築に向け、国防科学研究所(ADD)と共に統合研究チームを構成する計画だ」と話した。 2015年をめどに開発を見込んでいる第1段階では地雷探知・除去用ロボットと携帯できる偵察用軍事ロボットを、第2段階(2020年まで)では多目的軍事用ロボットと偵察・戦闘用軍事ロボットをそれぞれ開発する計画だ。 最後の第3段階(2025年まで)では、重装
大統領府は28日、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の現在の立場と政界再編の方向を分析した朝鮮日報の「鶏肋大統領」と題した記事と、政権を批判した東亜日報のコラム「税金を払うのも惜しまれる略奪政府」を問題視し、今後両紙の取材を拒否すると発表した。朝鮮日報と東亜日報の記者には会わず、電話も受け付けないという。 しかし現政権はこれまでも朝鮮日報に対して事実上の取材拒否を行うとともに、あらゆる暴言と圧力を加えてきたわけで、いまさら何かが変わるわけでもない。 李百萬(イ・ペンマン)広報首席は、朝鮮日報の記事が『三国志』の故事成語「鶏肋(鶏の肋骨)」を持ち出したことについて「国家元首を食べ物に例えた浅はかな隠喩(いんゆ)」と語った。 また東亜日報のコラムについては「政府を『略奪政府』と命名し、『泥棒政治』と呼びさえした」とし、「(この2紙には)背筋が寒くなるほどの根深い憎しみの感情が見受けられる」と語
「盧大統領は金正日の個人銀行家として業績残したいのか」 ウォールストリートジャーナル、28日付社説で論評 ウォールストリートジャーナルは28日、社説を通じて中国が最近行った北朝鮮に対する金融制裁措置を歓迎し、韓国が金正日独裁政権に資金援助する唯一の国と論評した。 同紙の「北朝鮮の現金圧迫」というタイトルの社説は、北朝鮮の宗主国である中国が、昨年9月にマカオの中国銀行(BOC)支店に北朝鮮関連口座を凍結するよう指示し、北朝鮮が今月5日にミサイルを発射する前に、そして金正日がアメリカの金融制裁に抗議しているにもかかわらず、このような措置が断行されたと指摘した。 さらに盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が今年5月、北朝鮮に「条件なしの援助」を惜しまないと宣言し、今月5日の北朝鮮のミサイル発射後日本が行った対北朝鮮非難に対して強い不快感を示したと指摘し、盧大統領は「金正日の個人銀行家として業績を残
大統領府は28日付の本紙一面に掲載されていた「鶏肋大統領」という記事に対し強く抗議すると発表した。「鶏肋」とは、中国の後漢書楊修伝に出てくる言葉だ。漢字の意味は「鶏肉のカルビ」だが、三国志の中で曹操が劉備と漢中の土地をめぐって争っていたとき、「大した土地ではないが、手放すのも惜しまれる土地だ」として、「鶏肋」という言葉を口にしたと言われている。本紙の記事は、現在の与党ヨルリン・ウリ党が盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領について行くのも難しく、かといって離れるのも難しい立場にあるという意味でこの表現を使った。 しかし、こうした本紙の報道に先立ち、『月刊中央』も6月号で「盧大統領が与党にとって鶏肋のような存在になっている」と表現しており、また6月6日付の『ハンギョレ21』でも、ある座談会の出席者が同じ言葉を発したと報じられている。ところが大統領府は今回の本紙の記事に対してのみ「国家元首を食べ物に例
今や盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は与党内でも「鶏肋(鶏のあばら骨のように、大して役に立たないが、捨てるには惜しいもの=帯に短し、たすきに長し)」といった存在になってしまったようだ。「北朝鮮の説得に最も失敗したのはアメリカ」と発言したイ・ジョンソク統一部長官を擁護した盧大統領を非難する与党を見ると、そんな気がする。与党議員らはイ長官にもイライラするし、盧大統領にも不満がある。しかし非難ばかりはしていられない与党の苦しい立場は「だからといってこうした非難を公にすることも不適切だ」という文喜相(ムン・ヒサン)議員の発言にそっくりそのまま表れている。今、与党にとって盧大統領とともに歩むのは負担が大きすぎるし、だからといって簡単に決別するのも難しい…そんな存在だ。 2年前、大統領弾劾を審判した世論は、おとといの補欠選で当時のあの弾劾の主役を当選させるほど180度心変わりした。世論のこうした変化に与
北朝鮮女子サッカー代表選手らが27日、オーストラリアのアデレードで2007年女子ワールドカップ(W杯)進出をかけて行われた女子サッカーアジア杯準決勝、対中国戦で審判に暴力行為を行い、観客席にペットボトルを投げ込み懲戒処分を受けた。 アジアサッカー連盟(AFC)は28日、中国戦直後に暴行行為を行った北朝鮮のGKハン・ヘヨン、ディフェンダーのソンウ・ギョンスン、ソン・ジョンスンら3名を30日に行われる日本との3位決定戦への出場を禁じた。AFCは懲戒委員会を開き、追加懲戒について話し合う予定だ。 北朝鮮選手ら7名は、中国が1-0とリードしたまま試合が終わるやいなや、イタリア人の主審らを取り囲み判定に激しく抗議した。このときGKのハン・ヘヨンが主審を後ろから強く押し、レッドカードを受けた。 ピッチは険悪なムードに包まれ、審判3名は警察の保護の下ピッチを後にした。審判がピッチを離れる直前に、ハ
全国教職員労働組合(全教組)の釜山支部が昨年10月に教師教材用として作成した「統一学校資料集」のかなりの部分が北朝鮮歴史書籍現代朝鮮歴史』からの抜粋であることが分かった。 金日成(キム・イルソン)の抗日闘争を美化して韓国戦争(朝鮮戦争)を祖国解放戦争と描写し、金正日(キム・ジョンイル)の「先軍政治」を称賛する、一種の「親北学習書」だ。 中をのぞくと「朝鮮同胞が最も崇慕し待ちこがれた英雄・金日成将軍がそのりりしい勇姿を現した」「北朝鮮人民は人類歴史上初めて税金制度から解放された幸せな人民」などという噴飯ものの表現であふれている。 これを作った全教組釜山支部は昨年11月にも、APEC(アジア太平洋経済協力会議)の直前に各国首脳をおとしめる内容を含む映像資料を製作し、授業の資料に使うとして物議を醸していた。 全教組はまた、委員長をはじめとする本部幹部らがソウルの政府中央庁舎の前で50日近
国民が与党ヨルリン・ウリ党に対して「品がない」と感じるのが、与党が国民からそっぽを向かれる根本的な原因だと以前にコラム(「魔術政治と品格」)で書いたことがある。「品がない」とは少々俗っぽい表現ではあるが、国民が与党に感じる気持ちをこれほど的確に表す言葉はないだろう。ウリ党議員ですら同感の意を表したほどだ。 ところで、北朝鮮のミサイル発射以降、韓半島(朝鮮半島)を巡って繰り広げられているただならぬ事態を見れば、「外交・安保と品格」を考えないわけにはいかない。 韓国政府の対北・対外政策は、その政策自体には大きな問題はない。韓半島に危機が迫れば、結果として損害を被るのは韓国なので、北朝鮮と交渉し、できるだけ刺激しないようにする方針や、米国に対して北朝鮮と妥協するよう要請する政策には特に問題がない。国民にしても、政府のこのような政策基調について根本的な異議を唱える人はほとんどいないだろう。
今月13日から9日間、浦項のポスコ本社を占拠し、暴力デモを行っていた浦項建設労働組合が、今年労働部から2億5000万ウォン(約3062万円)の支援金支給が決定していたことが確認された。 本紙が労働部から入手した資料によると、浦項建設労組は今年「労使共同訓練支援」の名目で支援金の支給が決定していた。労働部の関係者は「今年5月、1億7500万ウォンを浦項建設労組に支給し、40%(約7000万ウォン)が執行されたと聞いている」と伝えた。 1989年4月に設立された建設労組は、浦項地域の建設労働者約3500人を組合員にしている。今回ポスコ本社を不法占拠した浦項建設労組は2004年にも42日間に渡り不法デモを強行している。 浦項建設労組の支援金支給の背景について労働部の関係者は「今年2月、支援対象者を選定した当時、浦項建設労組が会社側の浦項専門建設機械定期協議会とともに共同委員会を発足したこと
東京で4年間暮らし、先日韓国に帰国した某企業の職員がため息をついた。「子どもたちを4年間日本の学校に通わせた後、韓国に戻ってきたら最悪の成績を取ってくるようになった」と話した。「一体、何等だったのか?」と聞くと、「恥ずかしくて口にすることもできない」と答えた。「また日本に戻ることもできないし…。最初から日本に連れて行かず、ソウルで母親と一緒に暮らしながら韓国の学校に通わせるべきだった」と激しく後悔している様子だった。 東京駐在員らが韓国に帰国する頃になると、最も心配するのが子どもの教育の問題だ。世界で最も勉強するという韓国の子どもたちに、果たしてきちんとついて行くことができるのかという懸念からだ。その心配は子どもたちを韓国から日本へ連れて行くときよりも大きい。記者が東京で勉強をしていた8年前までは、差別や言葉の問題、いじめなどを取り上げ、「日本の学校に行かせても大丈夫なのか」と心配する人
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が世界に向けて使えるカードはただ一つ、軍事力しかない。金総書記の権力を守れるのもまた軍部だけだ。 金総書記は朝鮮労働党に対しては「韓国と交渉せよ」と言う一方で、軍部に対しては「体制を守れ」と言う。しかし、金総書記は党と軍部の意見が対立した時には100%軍部を支持している。最近の南北関係をめぐる動きやミサイル発射などがその代表例だ。金総書記の分身ともいえる北朝鮮軍部とは一体何なのか、そして何を考えているのか、2回にわたって考察する。 金総書記に影響を与えているのはどういう人たちなのか。その謎を解くカギとして、公式な序列よりも重要なものがある。金総書記が定期的に開いている側近パーティーの出席者が金総書記に影響を与えている、というのが専門家の共通した見方だ。この側近パーティー出席者の多くがまさに軍幹部なのだ。 脱北した元外交官のヒョン・ソンイル氏は、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く