60年以上、テレビの中から観る人をハッピーにしてきた真にスペシャルな「黒柳徹子」という人をどうしてももっと知りたくて、彼女に会いに行きました。誰よりも突き抜けた人は、誰よりも誠実に、素直に、飽きずに、子どもの目とともに日々を生きる人でした。 『VOGUE JAPAN』2017年1月号掲載。「Over the Topな女性たち」スペシャルインタビューより。 瀬戸内寂聴さんのインタビューはこちらから。
大好きだった、そして仲良しだった野際陽子さんへ NHKに入ったのが、およそ60年前。あなたはアナウンサー、私は放送劇団。その頃からもう気が合っていて、一緒にフランス語を習ったり、同じお洋服屋さんで、お洋服を作ってもらったり。 私は、あなたの感覚が、好きだったし、何より正直だった清らかなあなたが好きでした。 長いことFAXでやりとりしましたね、流れるように美しい字のあなたのFAXは、カタカタと静かに送られてきました。大きくてガタガタの字の私のFAXは、あなたと対照的に、恐らく、ドタドタとお宅に到着したことでしょう。 いつになったら、あなたが「やすらぎの郷」に沢山出ていらっしゃるかと、楽しみにしていました。あなたが病気で、それどころではない、なんて知らなかったのよ。一緒に芝居をやりましょうとか、よく話しあいましたね。 野際さん、胸がいっぱいで、悲しく、なんと言ったらいいのか、わかりません。転勤
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