岩手県沿岸の第三セクター・三陸鉄道は6日、東日本大震災による津波で流された島越駅を含む北リアス線の田野畑(田野畑村)−小本(岩泉町)間の10.5キロが再開し、3年ぶりに南北107.6キロすべてのレールが復活した。震災当時から陣頭指揮を執った望月正彦社長(62)に復活にかけた思いを語ってもらった。【米田堅持】 【鳥越駅はこんな姿になっていた】<三陸鉄道の3カ月(上) 「3年で復旧させたい」(2011年6月掲載) ◇「明日は今日より良くなる」 「震災と津波で家族や自宅などを失った被災者に、明日は今日より良くなることを三鉄が動くことで示したかった」。 望月社長が、鉄道業界では非常識とも言うべき細切れの復旧に、こだわった真意を教えてくれた。 運行再開は震災5日後の久慈−陸中野田間(11.1キロ)から始まった。2012年以降は学校の始業式に間に合うように毎年4月初旬に再開した。 「3年で完