防衛省が自衛隊基地建設に着工する馬毛島=鹿児島県西之表市で2023年1月12日午前8時54分、本社ヘリから上入来尚撮影 米軍の空母艦載機部隊が硫黄島(東京都)で実施している陸上離着陸訓練(FCLP)の移転などを目的に、防衛省が鹿児島県西之表市の無人島・馬毛島(まげしま)に自衛隊基地を建設する計画で、同省は12日、環境影響評価(アセスメント)の評価書を公告して基地の本体工事に着手した。工期は4年程度を想定しているが、完工前の運用開始を目指し、滑走路など最低限必要な施設から整備する方針。 この日は資機材を積んだ作業船が午前9時過ぎに西之表市がある種子島から出航。作業は午後1時、馬毛島北東部の樹木伐採から始まった。西之表市では計画に反対する市民が抗議集会を開いたが混乱はなかった。