軌道上の物体を監視している米国宇宙軍の第18宇宙防衛隊は2023年2月7日、ロシアの軍事衛星「コスモス2499」がブレイクアップ(分解)し、破片が発生したと発表した。 コスモス2499は2014年に打ち上げられ、何度も軌道を変え、他の衛星に接近する動作を見せており、衛星攻撃兵器の試験機という見方もある。 2014年のコスモス2499の打ち上げの様子 (C) GKNPTs Khrunichev コスモス2499のブレイクアップ 米国宇宙軍の第18宇宙防衛隊によると、コスモス2499が分解したのは日本時間2023年1月4日12時57分ごろと推定されている。現時点までに85個の破片が発生したことが確認されている。 コスモス2499は遠地点高度1512km、近地点高度1156km、軌道傾斜角82.44度の極軌道を周回しており、分解時の高度は1169kmだった。 分解した時点で、コスモス2499が運