空輸性に優れた新型戦闘車 米陸軍は機動力に優れた「旅団戦闘団(約4,500人)」によって各地の秩序維持や紛争対応を目指していて、96時間以内にどこにでも駆けつけられるストライカー旅団戦闘団が特に有名です。 一方、歩兵を中心とした旅団戦闘団は輸送ヘリで運搬可能なM777榴弾砲を火力支援として用いていますが、自走できないM777はロシア=ウクライナ戦争では損害が目立ち、対テロ戦から再び正規戦にシフトするなかで性能不足が懸念されました。 そこで、歩兵旅団戦闘団の近代化を目指す米陸軍が高機動の新型火砲を求めた結果、軽戦車とも評される「M10ブッカー」が誕生しました。これはもともと「MPF(Mobile Protected Firepower:機動防護火力)」と呼ばれていたもので、イラク戦争および第二次世界大戦で戦死した2人の兵士の名前から新たに「ブッカー(Booker)」と名付けられました。 ⚪︎