10年間の掛け金の総額は240万円なので、その17.5%にあたる額が何もしなくても節税できるのだ。インパクトは非常に大きい。 次に、運用で得た利益に通常かかる約20%の所得税などが非課税になる。 「年率3%で運用できたとすると、元本240万円は10年間で275万円になる。運用益35万円の約20%分である約7万円を払わずに済みます」 もちろん、運用がうまくいって年3%を超える利回りになれば、それだけ節税額も増えることになる。 「2つ目の節税メリットについては運用次第ではありますが、そもそも所得控除で得する17.5%分を“確定した利回り”と捉えれば、それだけの利回りが保証された金融商品はまず見当たらない。掛け金を払う時点でそれだけの“ゲタ”を履かせてもらえる、極めて有利な制度と言えます」 最初から有利な投資のスタートが切れるように設計された優遇制度というわけだ。 「所得控除分を含めれば、10年