長嶋茂雄氏やオシム氏がリハビリに励んだ病院 脳梗塞発症後のリハビリでは、まさに「時は金なり」だ。 失った身体の機能を取り返すためには、一刻も早く、回復期病院へ転院して本格的なリハビリを始めることが肝要である。しかし急性期病院で点滴治療を受けている時点では、私も家族も「回復期病院」のことなどまるで知らなかった。認識もなければ情報もない。 運良く大きな後遺症もなく、急性期病院から自宅に帰れる人もいるが、多くの脳梗塞の患者は急性期病院から回復期病院に転院してリハビリとの格闘をすることになるのだが、それがどんな病院なのかも、どこの病院がいいのかも、皆目わからないという状態からすべてが始まるのだ。 私が転院した初台リハビリテーション病院は、この世界では大変有名な病院である。読売ジャイアンツの終身名誉監督である長嶋茂雄氏やサッカー日本代表の監督であったイビチャ・オシム氏、そのほか政財界の著名人たちも、