17歳の社長が障がい者向け装置を考案―。フレップテック(高松市)は、電動車いすの後方が簡単に確認できる装置「Shippo」を開発した。車いす後部に自動車用バックカメラや加速度センサーを内蔵した本体を装着し、手元にセットしたモニターで後方路面が確認できる。従来はミラーによる後方確認が多く、薄暗い場所では後方が見えにくかった。 今後、全国頸髄(けいずい)損傷者連絡会との実証試験で、改善を進めていく。香川県よろず支援拠点の支援で製造委託が可能な企業も探し、12月までに商品化を目指す。装置の価格は約2万円を想定している。 楠田亘社長は香川高等専門学校の学生で、自身も発達障がいを抱えている。小学生時代に熱中したサッカー競技用ロボットで培った3DCADやプログラミングなどの技術を生かし、「障がい者の役に立てる製品開発」を目指した。開発に先立ち、5月に起業した。 楠田社長は「将来はこんぴらさん(金刀比羅
NHK「バリバラ」今年も「24時間テレビ」裏で生放送…「あなたの夢はなんですか」 拡大 マイノリティーをテーマにした攻めの企画が話題のNHK-Eテレ「バリバラ」(日曜、午後7・00)が8月27日に、今年も日本テレビ系「24時間テレビ 愛は地球を救う」の裏で、生番組を放送する。 「バリバラ」は昨年も「24時間-」裏で生番組を放送し、「障害者を描くのに感動は必須か?」「チャリティー以外の番組に障害者が出演する方法は?」などを討論。「24時間-」を意識したような演出もあり、24時間テレビへの問題提起かと話題を集めた。 NHKは公式HPで27日の「バリバラ」が、今年も生番組で「あなたの夢はなんですか?」を放送すると告知。健常者と障害者の「夢」に意外な違いがあることが発覚したとして、「今回は『障害者の夢』を全力で応援しながら、夢を実現できる社会のあり方を生放送で考えていきます」としている。 27日午
全身の筋力が低下する難病で治療法が見つかっていない「ミトコンドリア筋症」で人工呼吸器をつけながら一人暮らしをする平本歩さん(31)=兵庫県尼崎市=が今月、自らの半生をつづった自伝を出版した。話すこともできず、舌のわずかな動きでパソコンを操作し執筆。ほとんど体を動かせなくても、懸命に自らの意思を伝える生き方に共感が広がっている。(加納裕子) 顔の筋肉が動かなくなる前に自伝を 本の題名は「バクバクっ子の在宅記 人工呼吸器をつけて保育園から自立生活へ」(現代書館)。「バクバク」は簡易呼吸器が作動する音を意味するという。 舌で動かせる特殊なマウスによるパソコン操作で、会話の文章作成などを行ってきたが、ここ数年、それが難しい日が増えた。顔の筋肉が動かなくなる前に「人工呼吸器の使用者や障害者の参考にしてもらうため、自伝を書く」と決意。執筆に取り組んできた。 平本さんは生後6カ月で人工呼吸器をつけた。気
テープ起こし専門のライター集団「ブラインドライターズ」。その名の通り、メンバーのほとんどが目に何らかの障がいを抱えていますが、その分聴力や余りある熱意で原稿のクオリティーを担保しています。2014年末に「ブラインドライター」としてデビューした松田昌美さんを皮切りに、2017年5月には姉妹サイト「ブラインドライターズ」も誕生。松田さんに続けとばかりに、新たに3人がブラインドライターズとしてデビューを飾りました。 ねとらぼでは「ブラインドライターズ」に所属し、ライターとして活躍する小林直美さんと、同業務の運営に携わる和久井香菜子さんに取材しました。ブラインドライターとして取り組んできた中で見えてきた手応えと難しさ、そして今後の展望について語っていただきました。 「ブラインドライターズ」公式サイト ブラインドライター・小林直美さん&運営・和久井香菜子さんインタビュー ライターの小林さん(左)は文
音のない世界を疑似体験し、言葉に頼らずコミュニケーションを楽しむ「ダイアログ・イン・サイレンス」が東京都渋谷区の「ルミネ ゼロ」で開催されている。日本では初開催で、20日まで。 参加者は音を遮断するヘッドセットを装着。聴覚障害のある案内人に率いられ、顔の表情やボディーランゲージのみで「対話」する。1998年にドイツで始まり、世界6カ国で100万人以上が体験した。 会場には七つの部屋があり、異なる体験ができる。「手のダンス」では参加者が影絵で様々な形や物を表現。「顔のギャラリー」では表情のみで「喜び」や「怒り」などの気持ちを表し、「形と手」では箱の中身を身ぶり手ぶりで伝え合う。 総合プロデューサーの志村真介さんは「単なる聴覚障害の疑似体験ではなく、言葉の壁を越えた人とのつながりを感じてほしい。東京五輪・パラリンピックに向け、多くの外国人が日本を訪れている中、この体験は外国語が話せなくてもコミ
サービス終了のお知らせ SankeiBizは、2022年12月26日をもちましてサービスを終了させていただきました。長らくのご愛読、誠にありがとうございました。 産経デジタルがお送りする経済ニュースは「iza! 経済ニュース」でお楽しみください。 このページは5秒後に「iza!経済ニュース」(https://www.iza.ne.jp/economy/)に転送されます。 ページが切り替わらない場合は以下のボタンから「iza! 経済ニュース」へ移動をお願いします。 iza! 経済ニュースへ
富永幹さん(9) 「お兄ちゃんだよ」。妹の菜桜ちゃん(5)、里穂ちゃん(5カ月)と一緒に=父の岳さん提供 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が刺殺された事件から1年。障害がある人もない人も大事にされ、豊かに生きられるなら、誰にとっても暮らしやすい社会になる。障害者と家族の声を紹介する。 富永幹さん(9) 妹できて、すっかりお兄さん 生まれてすぐにダウン症と分かった富永幹さん(9)。父の岳さん(40)は「しっかりと根を張り、太い幹を伸ばす木のように育ってほしい」との願いを込めて名前を付けた。 障害児も預かる保育園で、先生がありのままを受け入れてくれた。周囲の子供たちにも変化があった。運動会のリレーで最初は「幹がいるから負ける」と言っていたが、話し合って「幹だけ4分の1周にしてあげて」と先生に訴えて実現。力を合わせてゴールした。現在は小学校の特別支援学級に通う。
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