大阪府茨木市で昨年6月、難病の長女=当時(3)=を、両親=保護責任者遺棄致死罪で起訴=が衰弱死させた事件に関して府は9日、長女のあざなどについて通報があったにもかかわらず、虐待予防マニュアルに基づく情報共有が行われていなかったと発表した。府が虐待の疑いを認識しないまま長女は通報から約8カ月後に死亡。府は今後、虐待を客観的に評価できるシートを導入するなどして再発防止を徹底する。 府などによると、平成25年10月4日、長女について外部から「やせており歩行が不安定。目の横と足首にあざがある」と府に通報があった。 同月21日には長女と母親(20)が療育相談のため府茨木保健所を訪れたが、本来の担当とは別の保健師が対応した。ただ、担当者から通報内容の引き継ぎを受けておらず、虐待の疑いはないと判断された。 長女は「先天性ミオパチー」という難病を患い、発育が遅れ気味で転倒が多かった。そのため担当保健師は体
日本人もあまり知らない「ドヤ街」 日本のいくつかの都市には「ドヤ街」と呼ばれる地区がある。「ドヤ」とは「宿」を逆さ読みにした言葉で、料金の安い簡易宿泊所を指す。「ドヤ」がたくさん集中している場所が「ドヤ街」。英語で言うなら「skid row」が最も近いだろうか。いずれにしても、主に男性が暮らすスラム街のような場所だ。有名なのは、大阪の釜ヶ崎、東京の山谷、そして横浜の寿町である。 大阪市西成区・釜ヶ崎の簡易宿泊所の中には、宿泊費が千円を切るところもある。 ドヤ街はなにがしかの事情を抱えた人々の最後の避難場所だ。職を失った者、結婚に失敗した者、家賃を払えず住む家を失った者、刑期を終えて刑務所を出たものの行き場がない者。そんなわけありの人間でも、ドヤ街でなら受け入れてもらえる。身分証明書を提示したり、手付金や保証金を用意したり、保証人を立てたりできなくても、安い料金で宿泊することができるのだ。以
聴覚に障害のある人は、そうではない人に比べ、男女ともに精神面の健康状態が悪い傾向を示すことが分かったと、筑波大などの研究チームが9日までに、発表した。性別や個々の障害の特性に応じたきめ細やかな支援が必要だとしている。チームは、厚生労働省による「国民生活基礎調査」のデータを使って「耳が聞こえにくい」と答えた人と、そうでない人の健康や生活状況を比較した。対象は20~39歳の約13万
京都府警下鴨署が昨年10月、保護した認知症の男性(75)を徳島県内の自宅まで署の車で送り届けていたことがわかった。 同年5月にも同府警右京署が保護女性(72)を新幹線で自宅の盛岡市まで送っている。いずれも異例の対応だが、美談では済ませられない問題が横たわっている。 府警によると、男性は昨年10月29日夜、JR京都駅でタクシーに乗車したが、行き先などの説明が意味不明で所持金もないとして下鴨署に連れて来られた。所持品の運転免許証などから男性は徳島市の北隣の徳島県松茂町で一人暮らしで、未診断だが認知症の症状が出ていることがわかった。 だが、男性宅の近所に住む姉は「足が不自由で行けない。後で運賃を払うのでバスで戻して」と言い、保護を求めた京都市も「検討の時間がほしい」と答えるにとどまった。同署は男性を単身で帰すのは危険と考え、翌30日、捜査用車両で姉宅まで送った。男性は認知症と診断され、グループホ
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